カナダ菜種
   新穀生産量1,970万トンに上方修正  
  前年比微増、予想 り改善
 タイトな需給で相場反発警戒 
     
   17年産カナダ菜種の生産量は1,970万トンの見通し。前年と比べ0・5%増となった。現地19日、カナダ統計局が発表した。8月末の予想から約150万トン(8・2%)上方修正した。前回の予想数値(1,820万トン)は、農家への調査が乾燥懸念の強まっていた時期にあたっていたことから、そもそも市場の大半は懐疑的な見方が強かった。8月に入って降雨があったことから、当初の予想 り作柄が改善したものと見られる。単収が35・2から38・1まで上昇したことでもそれは明らかだ。
 一方で、上方修正は織り込み済みだったことから、相場への影響は限定的。現状、ハーベストプレッシャーで、11月きりは500カナダドルを割り込んでいる。ただ、2,000万トン近い生産となっても、期末在庫が135万トンと低水準にある中、強い需要でタイトな需給は変わらない。短期的には収穫進展でさらに1段安も考えられるが、下がれば中国の買いを誘発する可能性もあり、「下値は極めて限定的」(関係筋)と見る向きが大勢となっている。
 今回のカナダ統計局の生産見通しは、衛生を使った新たなシステムによるもの。州 の生産 は、マニトバ州が300万7,700トンで前年比15・3%増、サスカチュワン州が974万4,525トンで同8・8%減、アルバータ州が608万7,300トンで同10・6%増。単収はマニトバ州が42・1(前年実績39・0)、サスカチュワン州は34・1(同42・4)、アルバータ州は43・5(46・4)。全カナダでは38・1(同43・1)。
 単収は、前回予想のマニトバ州38・9、サスカチュワン州32・3、アルバータ州38・7から、いずれも上方修正。従って、生産 も前回からマニトバ州で8・2%(22万9000トン)、サスカチュワン州で5・7%(同52万7,000トン)、アルバータ州で12・3%(74万7,000トン)の上方修正となった。
 今クロップはサスカチュワン州、アルバータ州の南部で6〜7月にかけて乾燥天候となり、作柄への影響が懸念されていたが、8月に入って降雨があり、結 的には前回発表時にも指摘された り、1,900万トン台、しかも2,000万トン近い水準まで上方修正されることになった。
 8月末の前回予想から150万トンの上乗せとなった生産 だが、タイトな需給は変わらない。国内搾油、輸出とも需要は引き続き堅調な見通し。16/17年度の期末在庫が135万トンと前年度から74万トン減少していることも大きい。先物定期は現状、ハーベストプレッシャーで下げ局 にあるが、その後は再び需給の引き締まり感が意識される可能性が高い。下がれば中国が買いに動くことも予想され、豪州菜種も乾燥で減産する見込み。ここからさらに大幅に下落するような内外環境にないことは確かだ。相場は、反発への警戒感を抱えたまま推移している。
 



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