ヒマワリ油
   17/18年種子生産4,800万トン2%減 
  ロシア、ウクライナが減産へ
 昨年来の安値から相場反発傾向 
     
   17/18年の世界のヒマワリ種子生産量は、前年比2%減の4800万トン強の見通し。欧州を中心に乾燥天候の影響で減産となったことに加え、大増産となった前年との比較でロシア、ウクライナの生産 が減少に転じるため。主要生産国では、アルゼンチン、トルコ以外は減産予想となっている。これを受けて、ヒマワリ油のロッテルダム相場は現状800ドル超えまで反発。菜種油など他油脂が堅調に推移する中、安値のヒマワリ油への需要シフトも見られ、今後も相場は底堅い展開が続くものとみられる。ただ、減産と言っても、世界生産は過去二番目となる高水準の予想で、上値も限定されるとの見方が大勢となっている。
 16/17年の生産量については、「世界的な供給増で相場が低迷した小麦を嫌い、農家がヒマワリの作付けを増やした」(トレーダー筋)ことなどから、とくにロシア、ウクライナの生産 が大幅に増加。それぞれ前年比18%増、21%増となった。このほか、EUも同9%増、アルゼンチン同17%増と、米国以外は軒並み増産となったことから、世界の生産量は4,900万トン、同14%増と過去最高を記録した。
 17/18年産は今のところ、4,800万トン強の予想で前年比2%減。主要生産国の動向を見ると、前年の記録的な増産の反動もあって、ロシアが1,100万トンで同4%減、ウクライナが1,400万トンで同5%減と、いずれも前年を若干下回る見通し。EUは833万トンで同1%減。「高温・乾燥天候の影響があったものとみられるが、ヒマワリについては、他作物よりも、その影響は比較的軽微だった」(同)としている。
 このほか、アルゼンチンは同15%増の380万トン、トルコは同10%増の162万トン、南アフリカは同2%減の80万トン、米国は同35%減の78万トンの予想となっている。
 ヒマワリ油相場は、15年の6〜7月にかけて、当時のシカゴ大豆高騰や乾燥によるロシア、ウクライナの減産予想が強材料となり、ロッテルダム相場は950ドル前後まで急伸した。しかし、その後は15/16年産が増産となったことに加え、大豆安も加わり、右肩下がりの展開に。16年もその流れは変わらず、夏場にかけては16/17年産の増産見通しが大きな圧迫要因となって、ロッテ相場は800ドル割れまで下落した。
 一方で、欧州、中国の菜種減産に伴い、菜種油は堅調に推移。この段階でヒマワリ油が菜種油の価格を下回ることになった。
 最終的に16/17年産のヒマワリ種子生産量が過去最高を記録したことから、今年に入って相場は700ドル台後半まで軟化。しかしながら、17/18年産の生産量が減産するとの見通しが明らかになった夏場以降は底打ち、反発傾向を示してきている。現状、ロッテ相場は800ドル超えまで値を戻しており、減産予想を背景に底堅い動きに転換している。また、「高値圏で推移する菜種油との価格差拡大を受けて、ヒマワリ油へのシフト傾向も見られる」(トレーダー筋)という。
 わが国のヒマワリ油輸入量は1〜7月累計で1万3,000トン弱。前年同期と比べ5%減で推移している。国内需要には大きな変化はなく、チョコレート用油脂向けを中心に、家庭用では昭和産業の「オレインリッチ」がロングセラーとなっている。また、今秋からJーオイルミルズが家庭用マーガリン「ラーマ ひまわり」を新発売。ビタミンE・オレイン酸が豊富なハイオレひまわり油を使用し、酸化しにくく、あっさりとした軽い風味が特長。健康意識が高い生活者をターゲットとしている。
 



  日本惣菜協会