MPOA
   マレー先物12月限2700リンギ台に回復
   生産 への懸念が再浮上し
 来月発表9月分需給統計が焦点
     
   マレーシアのパーム油相場は現地26日、生産への懸念が再浮上し、大幅反発した。MPOA(マレーシア・パーム油協会)が今月25日までの同国パーム原油生産量を前月同期比2・8%減になったと発表したことが支援要因となった。今月の輸出需要が好調に推移していることも強材料。ただ、中国、インドなど大手ユーザー国の祭事向け需要が一巡したとの見方もあり、今後の輸出 は伸び悩むとの見方は上値を抑制している。26日の先物相場は前日比58リンギ高の2749リンギで引けた。FOB価格はRBDパーム油で1〜3月積み680ドル前後で推移している。
 生産回復の遅れ、月末在庫がなかなか200万トン台に乗らないといったファンダメンタルズの強気に加え、シカゴ大豆油の上昇も強材料となり、パーム油相場は今月13日、2,876リンギまで値を上げ、約6カ月ぶりの高値をつけた。しかしながら、その後は行き過ぎ感とインドで開催されたパーム油カンファレンスで、著名なアナリストであるジェームス・フライ氏が11〜12月にかけて輸出需要が伸び悩むとの見方を背景に、先物相場は2,400リンギまで下落するとの予想を発表したことも弱材料視された。19日に2,800リンギ台を割り込み、軟調な展開に。週初の25日には2,691リンギまで下げ、約1カ月ぶりに2,700リンギを割り込んだ。
 一方で、ここにきて再び、生産回復への懸念が浮上し、26日の反発を誘った。MPOAは9月1〜25日までのマレーシア・パーム原油生産 が前月同期と比べ2・8%減になったと発表。半島部が同2・7%減、サバ州が同2・6%減、サラワク州が同3・9%減と各地域とも前月を下回って推移しているという。エルニーニョによる昨年の減産から回復傾向にあるものの、思いの外その足取りは重い。8月の生産 は181・6万トンにとどまり、わずかではあるが前月を下回った。増産期では異例のこと。月末在庫も前月を9%上回る194・2万トンとなったものの、需給緩和の一つの目安となる200万トンには届かず、相場の下げ圧力にはならなかった。
 中国、インドの祭事向け需要もあって、9月の輸出需要は好調な動きに終始。ITSによると、9月1〜25日までのマレーシア・パーム油輸出 は108万5,116トンとなり、前月同期と比べ16・1%増。SGSでも同15・6%増と大きく伸長している。
 今後の相場動向については、9月の生産 が大きなポイントとなることは間違いない。前月を下回るようだと、極めて異例な展開で、相場を下支えする強いインパクトを持つことになりそう。また、在庫 が200万トン超えまで積み上がるかどうかも注目点となる。9月分の需給統計発表まで10日余り、当面は発表をにらんで方向感を見極める展開となりそうだ。
 



 日本マーガリン工業会