ヤ シ 油
   ロッテ相場は1500ドル台まで軟化
  パーム核油高は下支え要因
 比コプラ生産6~8月前年割れ
     
   ヤシ油相場が落ち着きを取り戻している。ロッテルダム相場は1500ドル台まで軟化しており、この一カ月で約一割の下落となっている。8月のコプラ生産も前年同月を下回っているが、今後の生産に対する楽観的見方が一時と比べて弱気に映っているようだ。ただ、それでも高値圏にあることは間違いなく、さらに、ここにきてマレーシアのパーム核油が上昇していることが下支え要因に。パーム核油のロッテ相場は逆にこの1カ月で10%強値上がりしている。
 フィリピンのコプラは今年、降雨不足などの天候問題は生じておらず、台風被害もない。従って、来年に向かってコプラ生産への不安感は解消されてきている。ただ、足下の生産回復の足取りはまだ重く、相場を大きく圧迫するまでには至っていないのも確かだ。パーム核油上昇という波乱要因もあり、当 はなお高止まりする公算が強い。
 6月後半から7月にかけて、エルニーニョによる昨年の減産からの回復期待で、ロッテ相場は1,500ドル台まで値を下げた。しかしながら、8月に入ってからは、マレーシアのパーム油・パーム核油の値上がりが相場を支援し、再び1,600ドル台後半まで高騰した。生産回復の遅れが指摘されたことも、強材料となったようだ。確かに、6~8月のフィリピン・コプラ生産量は3カ月連続で前年同月を下回っている。一方で、「今年はこれまで、降雨不足などの天候問題はなく、今のところ台風被害も出ていない。これから、来年にかけてのコプラ生産は順調に推移するとの見方が相場を落ち着かせており、現地筋も様子見状態となっている」(トレーダー筋)という。 ただ、足下の需給は決して潤沢とは言えず、パーム核油の上昇も下支え要因に。マレーシアのパーム油生産は、当初予想と比べ回復具合が鈍いと指摘されており、生産への懸念がパーム核油を含めた相場の上昇を誘う局 も見えている。ヤシ油相場は当面、パーム核油の動きを眺めながら、高止まりする見通し。
 フィリピンのコプラ生産量は1月が31万1,892トンで前年同月(15万4,627トン)と比べ102%増、2月が20万7,466トンで同(17万6,227トン)比18%増、3月が22万6,405トンで同(12万7,666トン)比77%増、4月が17万6,519トンで同(13万5,887トン)比30%増、5月が18万3,225トンで同(12万8,053トン)比43%増、6月が15万1,274トンで同(17万8,824トン)比15%減、7月が18万9,189トンで同(21万1,283トン)比10%減、8月が17万1,654トンで同(17万6,136トン)比3%減。1~8月累計では161万7,624トンとなり、前年同期(128万8,703トン)と比べ26%増となった。過去5年平均(160万3,037トン)との比較でも1%増。 9,678トン)と比べ186%増、2月が7万2,442トンで同(6万5,105トン)比11%増、3月が8万4,355トンで同(3万3,728トン)比150%増、4月が5万7,530トンで同(4万374トン)比42%増、5月が5万7,160トンで同(3万3,701トン)比70%増、6月が3万9,250トンで同(6万4,100トン)比39%減、7月が6万2,497トンで同(7万9,867トン)比22%減、8月が5万3,301トンで同(6万139トン)比11%減。1~8月累計では56万8,577トンとなり、前年同期(42万6,692トン)と比べ33%増で推移している。過去5年平均(57万4,130トン)との比較では一%減。
 



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