原 料 綿 実 
   伯産レアル高でコストが上昇  
  米国産はC&F300ドル軟化 
 アルゼンチン産も3割手当て
   南アメリカのブラジル、アルゼンチン産綿実は、端境期に入っており、マーケットの中心は、これから収穫が始まる米国産に移っている。国内の綿実油メーカーも11月積みに買いを入れているが、搾油は年明けになる見通しである。
 年末までの米国産綿実のシェアは一割程度に留まる見通しであるが、米国産の豊作見通しから相場が下落しており、年明け後には買付け が増加する可能性もある。
 ただ、米国産綿実については、9月上旬に上陸したハリケーン・イルマが、日本が買い付ける産地であるジョージア州の品質 で影響しており、既契約分については、ノースカロライナ産やバージニア産で履行する様に要請している。
 因に現地9月24日時点のUSDA(米農務省)綿実作柄報告によるとジョージア州の「優」と「良」の比率は41%で、9月3日時点の同65%から大幅に悪化している。
 米国産綿実の相場は、全体的な豊作見通しからトン当たりC&F300ドルに軟化し、原料の過半を占めるブラジル産の同320ドルに比べ、20ドル程度安いものの「米国産は酸価が高く、油歩留まりも15〜16%とブラジル産の17%に比べ、低い事もあって20ドルの差が全体のコストに取って有効なのか慎重に検討している」(綿実油メーカーバルク販売責任者)として、米国産への大幅なシフトは否定している。
 主要輸入先のブラジル産については、4〜6月に収穫が終了しており、生産 は230万トンと、前クロップ(2015/16年)の194万トンに比べ36万トン上回るものの、 貨ブラジルレアル高が米ドル建て相場下落の妨げとなっている。
 ブラジル産については、収穫の遅れと、本船便数削減によるコンテナー不足が深刻化しており、船積み遅れが懸念されている。
 コンテナー不足の背景には、ブラジルJBS社による鶏肉賞味期限偽装事件に端を発し、同国に対する食肉需要の減少から大豆粕やトウモロコシなど飼料原料の需要低迷があるものと見られる。
 米国産綿実価格の下落により、ブラジル綿実の輸出需要が低迷している事も、綿実価格の下落に繋がっている。
 綿実油メーカーでは、原料輸入ソースのリスクヘッジから南米産についてもブラジル一カ国ではなく、アルゼンチン産も手当てしている。アルゼンチン産の相場も同320ドルと、ブラジル産と同じレベルで推移しており、全体の3割程度をアルゼンチン産にシフトしている。9月積みで手当てしている事から今月から搾油出来るとしている。
10〜12月渡しの「綿実油」商談
原料事情安定し同値据置き決着

 綿実油メーカー筋は同日、ツナ や素麺コーティング等の加工食品メーカー向けの10〜12月渡し「綿実白絞油」、「綿実サラダ油」ローリー物商談が、原料事情の安定を背景に、前回7〜9月渡しの平均決着価格と同値据置きで決着した事を明らかにした。
 今回の据置き決着で、国内の綿実油価格は、白絞油がキロ当たり285〜295円で、サラダ油が同305〜315円で流通する事になる。
 本年の綿実油商談は、1〜3月渡し商談で、昨年末からの為替の円安で、輸入原料が上昇した事からキロ5円の値上げで決着した。,
 4〜6月、7〜9月渡し商談では、値上げ時の下値切り上げに従事し、同値据置きで決着していた。



 輸入通関実績