カナダ菜種
   収穫進展、生産量は2000万トン期待  
  単収良好で40buまで上昇か
 タイト感継続、相場は高止まり
 

   
   カナダ菜種の収穫は、先週央段階で約90%の進捗。アルバータ北部で遅れが目立つというが、平原三州全体としては順調な推移といえる。注目の生産量については「収穫進展につれて、現地サプライヤーからは、良好な単収見 しが示されており、2,000万トンに届くのではないかとの見方」(トレーダー筋)。先にカナダ統計局が発表した生産見 し1,970万トンを上回ってくる可能性が強まっている。
  アルバータ州北部で一部降雪の影響があったこと、また、元々作付けが遅延したことから生育、収穫も遅れ、同州全体の収穫進捗率は約50%となっているというが、サスカチュワン、マ二トバ両州は順調な推移で終盤戦を迎えている。アルバータ州に関しても、今後の天候は問題なさそうとのことで、月内には収穫を終えそうだ。収穫の進展に伴い、現地サプライヤーから聞こえてきた単収見通しは「思ったよりも良好で、40ブッシェルまで上がりそう」(同)とのこと。9月19日のカナダ統計局予想38・1を上回る公算が高く、生産量も2,000万トンが見えてきているという。なお、アルバータ、サスカチュワン州の南部では一部、乾燥のため生育が進まず、収穫を放棄したという。
 過去最高の生産量が見えてきた一方、需要は相変わらず強く、カナダ菜種のタイト感は継続する見 しだ。国内に関しては、ここにきて搾油マージンが改善。10月11日までの週の搾油 は20万トン超えまで上がってきた。輸出需要については、再三話題となる中国の動向がカギを握る構図は変わらない。現状も買い付けはスロー気味で、「このところの傾向としては、ギリギリまで引きつけて買ってくる」(同)という。実際、どこまで買っているのかは明確ではないとしながらも、「12月積みあたりまでで100万トン近くは買っているというのがマーケットの見方」(同)とのこと。最終的には400万トンは輸入するというのが基本線で、同国は油での輸入も継続的に行っているという。
 輸出需要で弱いのは、EU向け。新穀の生産 は前年から200万トン増の2,200万トンの見通しで、このため、EU向けの輸出 が前年度から大幅に減るとされている。ただ、カナダの期初在庫は135万トンと低水準となっており、「EU向け輸出の減少で、17/18年度の期末在庫はそれ(135万トン)よりは増えそうだが、大きく需給が緩むような環境にない」(同)ことは間違いない。
  現地12日に発表された米農務省の需給報告で、米国大豆の期末在庫予想が下方修正されたことなどから、シカゴ大豆相場は上昇した。ウィ2ペグ定期も大豆高が支援し、500カナダドル超えに戻す動きも見えている。米大豆はやや上げ過ぎ感も否めないが、タイトなカナダ菜種に関しては、今後も500カナダドルを挟んで高値圏で推移するものと見られる。カナダドル高は落ち着いてきたが、ウィ2ペグ定期は年初から高止まりしており、前年同期と比較した為替の円安が大きく影響し、製油側の菜種調達コストはこの先も一段高が見込まれている。
 



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