マレーシアのパーム油
   マレー相場全般は堅調な動きに
  輸出好調、大豆高など支援
 在庫増は上値抑制、生産動向注視
   
   マレーシアのパーム油相場は週初、好調に推移する輸出需要と原油上昇が支援材料となり小幅続伸した。シカゴ大豆高、大連の大豆油相場が堅調なことも下支え要因。ただ、9月末在庫が200万トン台に到達したことは「足下の需給に対して、一定の緩和感を市場に与えており、上値を狙う状況でもない」(トレーダー筋)としている。現地16日の先物相場は1月きりで先週末比5リンギ高の2,762リンギ、FOB価格はRBDパーム油で1〜3月積み677・50ドルで推移している。
 先週10日に発表された9月の需給統計で、月末在庫 は19カ月ぶりに200万トン台に乗せた。当日の先物相場は一週間ぶりに2700リンギを割り込んだが、その後は好調な輸出需要とシカゴ大豆・大豆油高、大連の大豆油高を背景に再び2700リンギ台後半まで値を上げてきた。
 輸出 に関しては、大手ユーザー国の中国、インドの祭事向け需要が1段落したとの見方も出ていたが、今月前半の輸出 は堅調な動き。SGSによると、10月1〜15日までのマレーシア・パーム油輸出 は70万9,322トンとなり、前月同期(65万2,350トン)と比べ8・7%増となった。主な国 内訳は、中国が11万535トン(前月同期9万6,332トン)、EUが18万3470トン(同12万2218トン)、インドが7万5,880トン(同6万8,000トン)、パキスタンが6万1,990トン(同6万4,800トン)、米国が1万7,050トン(同3万8,850トン)など。ITSでも69万74トンとなっており、同(62万5,655トン)比10・3%増。中国が11万2,705トン(同13万3,242トン)、EUが14万7,965トン(同14万4,493トン)となっている。
 月後半にかけて、このまま輸出ペースが失速しなければ、相場を下支えする材料となりそうだ。
 外部要因ではシカゴ大豆高、堅調な動きに終始する大豆油相場が支援要因に。シカゴ大豆は12日の米農務省需給報告において、単収の低下、期末在庫の下方修正などが強材料となり、10ドル台乗せ。ブラジルの乾燥懸念や中国の買いなども加わり、高値圏での推移となっている。
 今後の相場動向については、輸出需要の推移、米大豆・大豆油の動きのほか、10月の生産量が伸長するのかどうかに注目。 通常、増産期のピークを迎えることから、前月を上回って当然ではあるが、9月の生産量が8月を下回るという異例の展開となっていることもあり、仮に伸び悩んでいるとなれば、再び足下のひっ迫感を呼ぶ可能性もある。ただ、今のところ、生産への懸念は話題になっておらず、今月10日までの半島南部の生産 は前月同期を5割ほど上回って推移しているという。また、10月末在庫についても前月を5%上回る213万トンまで増えるとの予想が出ている。
 現状、インパクトのある弱材料は見当たらず、先物相場は2,700リンギ台でのレンジ内取引が続きそう。大豆が高値にあるうちは、大幅な下落は想定できない。17日の前場に関しても小動きで、1月きりは前日比1リンギ安の2,761リンギで推移している。
 



  米国食肉輸出連合会