日清オイリオグループ㈱
   未病シンポジウムで土屋室長講演  
  あぶらと創る健やかライフ
 産学官の取り組みやMCTなど紹介
   
   日清オイリオグループ㈱(東京都中央区・久野貴久社長)は12日、横浜市のパシフィコ横浜で開催された「未病シンポジウム 楽しみながら健康と向き合うために」ーーに協賛、第三部の「健やかな生活に向けて、企業としてできること」において、土屋欣也理事ヘルスサイエンス事業推進室長が「あぶらと創る健やかライフ」をテーマに講演した。土屋室長は栄養のバランス、運動と食事のバランス、〃あぶら〃のバランスの重要性を説くとともに、鈴鹿市で実施している産学官の取り組み、さらにはMCT(中鎖脂肪酸)の効能などについて紹介した。
 シンポジウムでは、「未病」をテーマに、行政・地域・企業における産官学連携の事例をまじえながら、新しいヘルスケアのあり方について考察。「未病」とは、人の健康状態はここまでは健康、ここからは病気と明確に区分できるわけではなく、健康と病気の間で連続的に変化しており、その状態を「未病」という。「未病」を改善するには、特定の病気になってから治療するのではなく、将来の自分のために、普段の生活において自分の心身の状態を把握することが重要ーーとの考え方。当日は第三部の企業セッションで、同社をはじめ、ファンケル、ロッテが企業としての役割、取り組みなどについて説明を行った。
 「あぶらと創る健やかライフ」をテーマに講演した土屋欣也理事ヘルスサイエンス事業推進室長は「近年、食用油の市場には新たな動きが生まれている。その一つは使われ方で、揚げる・炒めるといった加熱調理での利用から、生のままで食べる習慣が増えている。二つめは、油の健康に対する情報がさまざまな形で取り上げられる機会が多くなっていること。油の使われ方が変わり、その情報 が増えている中、油を じて健康になっていただくくために我々は、三大栄養素のバランス、運動と食事のバランス、そして〃あぶら〃のバランスが大切であると考えている。油は元来、その種類によって良い悪いということはない。大切なのは使い方、食べ方。栄養素の中でのバランス、運動とのバランスに気をつけ、ワインや日本酒などのように食生活、食卓に合わせて選び、楽しんで使っていただきたいと思っている」と強調した。
 引き続き、土屋室長は、高齢期における低栄養の問題について触れ、「低栄養となると、体が弱って介護のリスクが高まる。その改善策として低栄養を防ぐ10食品=体に良いとされる10食品群を積極的に摂ることが重要である」と述べ、問題解決の一助とすべく市民・地域と取り組んだ多様な食品摂取の実証として、三重県鈴鹿市との産学官連携の取り組みについて紹介した。
 土屋室長は「健康に良いとされる10食品群摂取の定着化を目的に実施したもので、レシピコンテストなどを行う中で、実証試験を展開。摂取食材の増加が認められるなど良好な結 が得られた」と報告。さらに、その取り組みの中で活用したMCTについて「その特長はエネルギーになりやすいこと。近年ではさまざまな研究が進み、利用用途も広がってきている。当社も一般 向け商品のラインナップ拡充を図っている」とした上で、介護老人保健施設での検証結 に基づいたMCTによる身体機能の改善例を紹介した。
 土屋室長は最後に「それぞれのライフステージには、高齢期の低栄養、中高年期にはメタボなどアンバランスなリスクが生じている。当社は食生活の中で油が たせる役割をしっかりと研究し、それを油の力 として適切に伝え、また、三つのバランスを保てるよう商品の提供を じて貢献していきたい」と述べ、講演を締めくくった。
 



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