ヤ シ 油
   ロッテ相場は1500ドル割れに軟化
   安値後に買い入り反転傾向
 コプラ回復もパー核強く下支え

   
   ヤシ油相場が1,500ドル割れまで軟化している。フィリピンのコプラ生産が7〜9月と前年を上回る中、高値を狙いホールドしていたディラーが売りを強めたため。9月半ばから下落し、ロッテルダム相場は一時、1,400ドル近辺まで値下がりした。ただ、その後は安値を狙った買いが入り、相場は反転。今週は1,495ドルまで戻している。マレーシアのパーム核油が強く、下支え要因となる中、ラウリン油全体のトレンドはなお、高止まりと言っていい相場レベルに 置している。
 コプラ生産が昨年のエルニーニョの影響から回復基調を強める中、さらなる高値を狙ってホールドしていたディーラーが「これ以上の上値は狙いづらいとの判断で、9月全 に、抱えていたコプラの売りを強めた」(トレーダー筋)ことから、9月半ば以降、ロッテ相場は値を下げ、一時は1,405ドルまで軟化した。今年の最安値水準まで値下がりした中、今度は安値を狙った買いが入り、相場は反転。さらに、パーム核油が上昇したことも下支えし、ヤシ油のロッテ相場は現状、1,495ドルまで戻している。
 マレーシアのパーム核油相場は、9月の生産が前月を7%下回り、在庫も減少したことから堅調な動きに。ロッテ相場は8月の1,200ドルから9月は1,300ドル、10月入り後もアップトレンドを維持し、現状は1,400ドル超えまで値を上げている。7月半ばのヤシ油1,700ドル、パーム核油1,100ドルの大幅な価格差は一気に縮小され、瞬間的に逆転する局 も見られている。
 台風など天候に大きな問題が生じていないことから、フィリピンのコプラ生産は今後も順調に回復する見通し。ただ、需要は底堅く、ここにきてのパーム核油高も支援要因。ヤシ油相場は一時と比べ軟化したことは事実だが、歴史的に見れば「なお、高値圏にある」(同)ことは間違いない。
 フィリピンのコプラ生産量は1月が31万1,892トンで前年同月(15万4,627トン)と比べ102%増、2月が20万7,466トンで同(17万6,227トン)比18%増、3月が22万6,405トンで同(12万7,666トン)比77%増、4月が17万6,519トンで同(13万5,887トン)比30%増、5月が18万3,225トンで同(12万8,053トン)比43%増、6月が17万3,373トンで同(17万8,824トン)比3%減、7月が18万9,189トンで同(21万1,283トン)比10%減、8月が18万7,559トンで同(17万6,136トン)比6%増、9月が20万3,227トンで同(16万7,402トン)比21%増。1〜9月累計では185万8,855トンとなり、前年同期(145万6,106トン)と比べ28%増となった。過去5年平均(180万9,818トン)との比較でも3%増。
 一方、ヤシ油の輸出量は1月が14万2,042トンで前年同月(4万9,678トン)と比べ186%増、2月が7万2,442トンで同(6万5,105トン)比11%増、3月が8万4,355トンで同(3万3,728トン)比150%増、4月が5万7,530トンで同(4万374トン)比42%増、5月が5万7,160トンで同(3万3,701トン)比70%増、6月が5万2,227トンで同(6万4,100トン)比18%減、7月が6万2,497トンで同(7万9,867トン)比22%減、8月が6万501トンで同(6万139トン)比1%増、9月が7万2,876トンで同(4万8,154トン)比51%増。1〜9月累計では66万1,680トンとなり、前年同期(47万4,846トン)と比べ39%増で推移している。過去5年平均(64万3,024トン)との比較でも3%増。

 



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