豆種油斗缶
   製油側今月から価格改定実施 
  採算悪化に一定の理解進む
 相場強含み、実勢化に向け努力
   
   関東地区の大豆油・菜種油業務用斗缶市場は、製油各社が価格改定を進めていることから、相場は強含みに転換している。今回はメーカー側の姿勢が強く、まず加工用バルクにおいて値上げが先行。「斗缶はやや遅れ気味となっている」(問屋筋)というが、採算悪化に対する製油側の危機感の強さが値上げ交渉に表れており、「11月にかけて実勢化に向かう」(同)見 しにある。大豆、菜種とも原料相場は高止まり。物流コスト高騰も加わり、製油各社の採算は来年1〜3月にかけても厳しい状況が続く。大手製油筋では「掲げた300円の値上げを達成し、収益改善を図る」と強調している。
 今月2日から、製油各社は斗缶で300円、家庭用、加工用バルクでキロ20円の価格改定を実施している。原料、とくに菜種のコスト高騰、さらには物流費の上昇を背景とする今回の値上げに対して、「製油側の強い姿勢が貫かれている。ここ数年の値上げ局 では見られなかったことだ」(加工油脂筋)と理解が進み、いち早くバルクにおいて値上げが浸透し始めている。業務用斗缶に関しては「バルクに比べると遅れ気味」(問屋筋)との指摘はあるが、安値の引き上げは進んでいる模様で、相場は着実に強含む含んでいることは間違いない。
 大手各社の収益状況は、第1四半期に引き続き、7〜9月も減益に沈んでいるものと見られる。中堅メーカーも同様であり、下期での業績改善はまさに、今月からの価格改定の成否がその命運を握ることになる。原料事情は、米国大豆、カナダ菜種とも豊作見 しにも関わらず、相場が下がらない。シカゴ大豆は期先が10ドルに乗り、ウィニペグ定期も500カナダドルの高値圏で推移している。マレーシア・パーム油も思ったより下がらず、ここにきて為替も円安気味。10〜12月のみならず、来年1〜3月についても暗雲が立ち込めてきている。
 値上げ実勢化への流れは、着実にできつつある。製油各社の姿勢がブレなければ、来月にかけて斗 においても値上げが実勢化すると見られる。
9月JAS格付前年比1.1%減
業務用は3万5,490トンで1.6%増に

日本油脂検査協会は20日、今年9月分の食用植物油JAS格付実績を発表した。
 それによると、合計で11万1,330トンとなり、前年同月と比べ1・1%減となった。用途 では、家庭用が2万4,809トンで同1・0%増、業務用は3万5,490トンで同1・6%増、加工用は5万1,031トンで同3・9%減となった。
 今期4〜9月累計では、家庭用が14万9896トンで前年同期比1・5%増、業務用が20万1,946トンで同0・5%増、加工用が31万1,011トンで同0・9%増と全用途で前年を上回って推移している。トータルでは66万2,853トンで同0・9%増。
 



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