かどや製油㈱
   第2四半期決算増収大幅増益に
  小澤社長が業績概況を報告
 積極拡売でゴマ油が大きく伸長
   
   かどや製油㈱(東京都品川区・小澤二郎社長)は6日、東京・日本橋の野村証券本館7階講堂おいて「2018年3月期第2四半期決算説明会」を開催した。当日は小澤二郎社長、戸倉章博取締役常務執行役員管理部長が出席した。
 第2四半期の売上高は152億3,800万円で前年同期比4・0%増、営業利益28億4,400万円で同61・7%増、経常利益28億8,500万円で同107・5%増、四半期純利益19億6,400万円で同110・5%増と増収大幅増益となった。ゴマ油の売上高は123億2,300万円で同5・0%増、食品ゴマは25億3,000万円で前年同期並み。戸倉常務は「ゴマ油の販売数 は積極的な拡売によって家庭用は5%増、業務用はPET600gが好調で8・7%増となった。輸出用は3・7%増で、全体では6・6%増。販売価格は競合他社の値下げの影響を受けて家庭用が0・3%減、業務用も3・3%減となった。輸出用は1・5%増。食品ゴマについては、販売数 は、ねりゴマが3・4%増加したこともあって3・6%増、販売価格は安値攻勢で苦戦し、3・6%減。コスト では、販売数量増加に伴い処理量は増加したが、原料払出価格の低下、搾油用では2割以上の低下となり、売上原価は9・8%(8億9,100万円)減少。一方で、販管費は家庭用ゴマ油の拡販による拡売条件費1億5,100万円のほか、運賃等の費用で3,000万円増、広告宣伝費8,900万円増など販売経費は全体で3億2,200万円増加した」と決算概要を総括した。
 通期の見通しは売上高285億円で前期並み、営業利益36億円で同0・5%増、経常利益36億円で同6・7%増、当期純利益24億5,000円で同8・3%減。戸倉常務は「下期は値下げ圧力が大きくなってくるものと予想。販売数 においては家庭用、業務用とも数 確保のために引き続き拡売条件費等が増えることが十分考えられる。また、現状、交渉中ではあるが委託倉庫料、保管料、輸送費、資材などが上昇。とくにキャップシールはすでに値上がりしており、今後、段ボールの交渉も控えている。原料価格についても、現状は家庭用主体に販売数 好調によって、過去に持っていた高い原料は捌けてきているのが実態ではあるが、ここにきて原料価格は中国の輸入増加などから上昇基調にある。今年度後半の原料価格反転の可能性もある中、為替の動向も含めて注視が必要である。こうした状況から、 期の計画については慎重を期して変更していない。なお、カタギ食品は11月16日から当社の連結対象会社となる。今後の影響については精査中である」と説明した。
 この後、小澤社長が改めて今上期のゴマ油の販売状況について「家庭用、輸出用で積極的に拡売し、伸長。業務用もPET600g製品の拡売で大きく伸長した」とした上で、下期計画について「純正ごま油発売50周年を記念し、同じく誕生50年のリカちゃんとのコラボキャンペーンを実施。また、300g製品のPET容器化による拡売、昨年発売した濃口が好評なことから、濃口ごま油PET400gを発売。こうしたことから、 期でも販売数 、売上高は伸長すると予想している。業務用に関しては、値下げ圧力が強いが、引き続き適正価格での販売に努めていく。スーパー等でも好評の600gPET製品は右肩上がりで伸びており、下期も好調と予想。このほか、中食、CVS惣菜への売込みを強化していく。値下げ圧力で販売金額は落ちるかもしれないが、数 は増加するものと見込んでいる」と説明した。
 食品ゴマに関しては、上期は「家庭用は積極的な拡売で金額、数 とも大幅に増加。業務用は、ねりゴマ製品がCVS惣菜向けで好調も、食品ゴマ製品の単価低下で数 は伸びるも金額は減少した。下期は、家庭用では食品ゴマ、ねりゴマとも積極的に拡売し、シェアアップを図る。業務用では、とくに利益率の高いねりゴマを積極的に売り込むなどして数 増を見込むも、金額は減少すると予想している」と語った。
 小澤社長はまた、今回、株式取得でグループ化した大阪・寝屋川市のカタギ食品についても言及し、「同社は創業1919年で100年近い企業である。売上高は平成29年3月期で34億100万円、当期純利益は1億1,600万円となっている。商売が難しい食品ゴマで、しっかりと利益を上げている。当社の食品ゴマは後発で、業務用は強いが家庭用が弱い。一方、カタギ食品は家庭用が非常に強く、業務用が弱い。今後の販売拡大に際して非常にバランスがよい」とした上で、同社のグループ化によって食品ゴマのシェアがトップに躍り出る見通しであることを示唆した。
 なお、原料動向について、戸倉常務は「アフリカ主要生産国における豊作を主因に、過去2期にわたって原料相場は下落傾向にあった。しかしながら、トン1000ドル近辺の相場では買いが入り、下支えされるとともに、東アフリカの減産、ナイジェリアの天候不安といった材料から反転。直近でも中国の買いが旺盛で、相場は上昇傾向にある。今上期までの到着価格は、前期に安値で契約したものが入っているため、引き続き安値推移も、今後の到着価格は堅調な相場を反映して上昇する見込み。食品ゴマも同様」との見解を示した。
 



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