不二製油グループ本社㈱
   不二製油グループ決算説明会開催  
  酒井CSOが重点戦略説明
 中国では製菓製パン素材新拠点設立
   
   不二製油グループ本社㈱(大坂市北区・清水洋史社長)は10日、都内で「2017年度上期決算説明会」を開催した。当日は、酒井幹夫常務・CSO(最高戦略責任者)が中期経営計画の重点戦略であるコアコンピタンス強化の進捗と今後の課題について次のとおり説明した。
中国 製菓・製パン素材で新生産拠点設立 
  18年7月稼働を目指し、広東省に工場を建設。第一期はマーガリン・カスタードの生産から始める。2016年はマーガリンとカスタードで販売数量前年比144%。17年は136%の見通し。18年は120%を見込んでいる、現状、張家港に工場があり、上海の不二サニープラザで顧客と一緒に商品開発を進めてきた。これを広州に作り、北京、南京、済南、成都につくり、計6カ所。また、営業所・事務所は当初3カ所からスタートしたが、現在は18カ所、営業マンが所在しているところは30カ所に増えている。ウルムチにも営業所を設置した。沿岸部の発展が早かったが、内陸部がいよいよパンを食べ始めた。どんどんいま、内陸部に発展している状況。マレーシアのGCBからチョコレートを輸入、中国のチョコレート工場ではできない製品の輸入販売を開始する。また、シンガポールのウッドランドサニーフーズのクリーム生産設備を増強しており、クリームの輸入販売も大きく伸びている。これは関税率の変更があり、われわれの好材料となっている。今後、沿岸部から内陸部へと市場が伸びていくと思われるが、沿岸部ほどは伸びないにしても、二ケタで伸びるものと見ている。また、ウッドランドのクリーム輸出は数量が増えつつある。今まで中国は冷凍のホイップクリームということで、砂糖がたくさん入って冷凍して長期保存が可能なものが主流だが、我々がいまシンガポールから出しているものは、日本のものとほぼ変わらない同じスペックで、砂糖の入っていない無菌の乳脂肪を配合したリッチなクリームである。この数量が伸びているので、いよいよ中国のクリームも我々のターゲットに入れていいのではないかと考えている。
東南アジア チョコレート用油脂・チョコレート
  マレーシアのGCBスペシャリティチョコレートを買収、垂直立ち上げがスムーズにできた。東南アジアと中国のチョコレート販売数量は、16年は123%、17年は118%の見通し、18年は115%を見込む。GCBの品質の改良が非常に短期で済んだこと、品質管理、生産管理によるフレームの検証、効率生産などがこの半年でスムーズに立ち上がったことによるもの。東南アジアだけでなく、中国にも輸出をして、どんどん販売を伸ばしたい。現在、GCBの能力は約1万トンだが、今中計期間中に3万トンまで拡大する予定。 
ブラジル チョコレート戦略
  今年度は数量を落とし、前年比90%程度となっている。営業利益では117%。1年目はガバナンス、グループとしての財務管理、為替等の比較、さらにグループ会社からの原料(油、カカオパウダーの紹介)など、まずできることから始め、利益率改善に効果が表れた。いよいよ、生産技術、品質管理でレイアウトの変更、新工場の建設(いま借りている場所を変えて新たなライン増設を計画)を進めている。今年、本社から4カ月ぐらい人を派遣し、チョコレート以外でハラルドの強いブランド力を生かしたシナジー効果が出るような商品、マーケティングを十二分に行った。その結果、比較的ソフトなチョコレート、油脂の技術と乳化の技術を使って作るものだが、今まであまり販売できていないフードサービスを中心に売って行こうという計画を立てている。ブラジルのチョコ市場が16~17年は対前年で冷え込んでいる。18年は戻ると予想しており、新製品を含め、レイアウトの変更、効率化を進め、販売数量、利益を伸ばしたい。
大豆 事業再構築の推進
  構造改革と強化する製品群を同時に進めている。17年度の下期については、海外では中国の分離状大豆たん白のコモディティを再構築、日本の設備更新、たん白食品事業の構造改革で負担があるが、健康用途での拡大は続いている。とくに飲料関係、パウダー関係の分離状大豆たん白の需要、そしてUSSの製品群がいよいよ伸びてきた。USSではチーズやマヨネーズタイプ、ホイップクリームなどが伸長。17年度の数量は240%を達成、売上げは281%で伸びている。まだまだ分母は小さいが、採用件数が16年度の82件から17年度は130件に、大口採用も含めて増えている。ますます力を入れていきたい。
機能性高付加価値製品群の展開
  安定化DHA・EPAは、残念ながら少し進行が遅れている。多くの企業から反響をいただき、各社と製品設計を進めているが、各社各様の商品の作り方があり、それに対する対応を行っている最中。やや実績化が遅れていると思っているが、機能性表示食品の申請を行っている。多糖類は、フルキャパとなっており、17年度は100%。日本で設備を能力アップしており、18年の4月から貢献できる。中国では天津で増産体制を敷き、18年7月から開始。18年度は二ケタアップを狙える環境にある。
 



オリーブ油