飼 料 原 料
   1〜3月渡しの「大豆粕」商談
  5万4000円中心に5割進捗
 シカゴ高と円安で価格が上昇
   
   製油メーカー筋は28日、シカゴ大豆ミール相場の上昇や為替の円安傾向の中で、関東地区の配合飼料メーカー向け2018年1〜3月渡し「大豆粕」商談が、5割弱まで進捗している事を明らかにした。週末までには5〜6割進展する見 しとしている。
 成約価格については、前回10〜12月渡しの平均決着価格からトン当たり3,000〜4,000円高値の同5万4,000円中心としている。
 シカゴ大豆がアルゼンチンの乾燥天候で同国産大豆のイールド(単収)が低下する懸念からブッシェル当たり10ドルを目指す展開となり、大豆ミール相場も追随して期近相場が前回商談から加重平均で7ドル程度高値の320ドル台後半で推移している。
  為替相場も前回商談のアベレージである1米ドル=110円89銭が、商談進捗時には同112円96銭と2円近い円安に動いており、シカゴ大豆ミール相場も為替相場も国産大豆粕の上昇要因となっている。 加えて「石油オイル高でフレートが上昇するなどベイシスも上昇している」(油糧販売担当者)として、国産大豆粕指標の全てが値上げ要因になっている事を示唆した。
 商談環境は、ネゴ入りした10月まで、米国がBDF(バイオディーゼル燃料)用油脂に輸入関税を掛けた事で、大豆のオイルバリューが上昇していたが、11月に入ると大豆粕輸出国アルゼンチンの乾燥天候からミールバリューも回復してきた事から一気に商談も進捗した。
 国産価格に影響を与える輸入ミールについては「中国産の輸入価格が、国産と遜色ないこと事から、ディスカウント要因にはならない」(同)としている。
 今後の見通しについては「12月の第2週に飼料メーカーと農水省との1〜3月期飼料価格のヒアリングが予定されており、同期の飼料価格がどの程度上昇するのか見極めて残りの商談が動くのでは」(同)として、残り半分の成約が本格化するのはヒアリング以降との判断を示した。
種粕商談適正在庫で価格維持
需要堅調でレシオ70%目指す

 製油メーカー筋は同日、大豆粕商談の進捗が前回商談より早い事で、商談決着前にネゴ入りが予想されている配合飼料向け1〜3月渡し「菜種粕」商談の見通しについて明らかにした。
 菜種粕はレシオ(10〜12月渡しが71・3%)の上昇から、飼料配合率が4・7%(9月の配・混合飼料生産)に低迷しているが、堅調な国内の畜産事業を背景に飼料生産が好調な事から、菜種粕の出荷も順調に推移している。
 この事を裏付ける用に、9月の油糧生産実績によると菜種粕の生産 は11万7654トン(対前年同月比97・8%)と前年並みで推移しているのに9月の期末在庫は4万549トン(同66・1%)に急減している。
 原料菜種は、カナダ産が2,000万トンの豊作予想にも関わらず、カナダ国内も含めた需要が堅調な事から相場が軟化する兆候はないのが現状である。
 ウィニペグ菜種相場がトン500加ドル超で推移する中で、菜種油、菜種粕の生産コストも上昇しており、堅調な飼料需要を背景に、今回商談でもレシオ70%超を目指すとしている。
 



 不二製油グループ本社㈱