日加菜種協議
   カナダ菜種生産2028万トンの見通し     過去最高も需給タイト継続
 油分%、たん白質%高品質
     
   日加菜種協議日本代表団は5日、農水省で記者会見し、11月15日に開催された「第41回日加菜種協議」の概要を説明した。会見では、水本充希氏(日本植物油協会国際部会長、Jーオイルミルズ原料部長)、日本植物油協会の齊藤昭専務、油糧輸出入協議会の井上達夫専務らがカナダ側から示された17/18年のカナダ菜種の生産・需給見通しなどについて報告した。
 新穀の生産量は2,028万トンの予想。前年の1,962万トンを3・4%上回り、過去最高を更新する見通し。今クロップは、サスカチュワン州やアルバータ州の北部が多雨による過剰な土壌水分の影響で作付けの遅れが見られたほか、6月後半から7月前半にかけて、サスカチュワン州、アルバータ州の南部で乾燥天候となるなど、地域によって天候条件にバラつきが見られたものの、作付面積は過去最高の2270万エーカーまで拡大。昨年の平均単収であるエーカーあたり43・1ブッシェルは下回ったのの、17年産についても同40・2ブッシェルと高単収を維持した。前年よりも単収は低下したが「土壌水分が潤沢だったことや種子そのものの品質が高かったこと、さらに農家の農業技術向上」(カナダ側)によって、40ブッシェル台を堅持したという。
 生産量は史上初の2,000万トン超えの予想となっているが、需要も極めて堅調。国内搾油、輸出で計2,000万トン近い需要があることから、タイトな需給が継続することは確実な状況。中国の買いが想定を超えるなど波乱が起きた場合、需給は一気にひっ迫感を強める恐れがある。
 17/18年の需給見通しについては、国内搾油919万トン(前年919万トン)、輸出1,069万トン(同1,104万トン)で期末在庫は172万トン(同150万トン)、在庫率は8・53%。期末在庫は前年を上回るレベルに改善する見込みだが、年間の需要が2,000万トン弱あることから、月の需要は約170万トン。在庫172万トンは、まさに1月分であり、7月末から新穀が出回る9月半ばまでを賄うにはギリギリの水準であることは間違いない。油糧協の井上達夫専務は「10%を切る在庫率には、引き続き警戒が必要」と強調した。
 カナダ側が示した17/18年度の輸出見通しの内訳は日本が229・7万トン(前年実績222万トン)、中国が414万トン(同400・1万トン)、米国が70・4万トン(63・8万トン)、UAEが68・3万トン(同84・5万トン)、パキスタンが88・7万トン(同88・0万トン)、欧州が37・1万トン(同78・9万トン)、バングラデシュが6万トン(同6・2万トン) 。
 注目の品質については、No1グレードは96・3%で最近の傾向と同様。油分は平均45・0%で前年比0・5ポイントアップ、過去5年平均の44・2%、10年平均の44・3%を上回り、過去最高だった2011年と同程度の高油分となっている模様。1方、たん白質は20・1%で前年比0・1ポイントの低下。例年、油分が高まると、たん白質が低下するのが常だったが、今年は減少が見られない。たん白質の高い品種の導入がその要因にあるという。
 高品質と位置付けられる今年のカナダ菜種に対し、米国大豆は油分、たん白質とも低下しており、品質の悪化に懸念が生じている。こうした状況が続くようであれば、製油メーカーとしては搾油を菜種にシフトしたいはずだが、Jーオイルミルズの水本充希原料部長は「油分が高く、実際に、たん白が下がらなければ菜種を搾油したいところだが、価格が高いことから、米国大豆の品質に問題があっても、現状の高値相場では菜種にシフトすることはできない」との見解を示した。
 



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