東京油問屋市場
   一年締めくくる「大納会」開催
  豆種同事、国産ラード値上げ
 金田理事長「製販で適正価格へ」
     
   東京油問屋市場(東京都中央区・金田康男理事長)は11日、東京・日本橋箱崎町の東京シティエアターミナル内で今年一年を締めくくる「大納会」を開催した。
 当日は、建値委員会による今年最後の「立会い」が開かれ、金田雅律建値委員長(マスキチ社長)のあいさつの後、宇田川公喜建値副委員長(宇田川商店社長)がコンダクター、松田直樹建値委員(カネダ食品油糧部)が撃拓、金田英敏建値委員(タテノコーポレショ食品部マネージャー)がパワーポイントを務め、「立会い」に移った。製油各社が価格改定を進める注目の大豆油、菜種油、菜種白絞油の主要斗缶三品は、前回上方修正したこともあって、今回は同事据え置きとした。このほかの建値では、12月渡しの豚脂値上がりを受け、国産ラードを60円高の3,015円とした。
 この後、賛助会員メーカー、来賓をまじえた懇親会に。東京油問屋市場の金田康男理事長(カネダ社長)は「今年は一白水星ということで、川の流れが変わるように、世の中の流れが変わってくるという話しをした。こうした中で、変化の一番のキーワードは人手不足であると思う。じわじわと各種業界に影響が出てきており、我々のお客様である外食産業でも、なかなか人を集めるのが難しくなり、店を縮小していくようなケースも生まれている」とした上で、「いま、製油メーカーと我々販売業者が一体となって値上げを進めている。やっとここにきて、ご理解が得られてきていると考えている。しかしながら、製油メーカー各社さんのお話しを聞いていると、適正価格まで上がっているのかと言うことになると、まだまだそうした水準には達していないのではないか。値上げというよりは適正価格への是正というのが本来であると思う。ぜひ、ここでメーカー、我々が製販一体となって価格是正に取り組んでいかなければならないと思っている。難しい中ではあるが、油は昔から、非常に貴重な製品である。この付加価値にご理解をいただき、皆さまと一緒になって来年に向けても価格是正に理解を得る努力を続けていきたいと思っている」とあいさつした。
 引き続き、日本植物油協会会長代理として、会長会社の日清オイリオグループ・岡雅彦常務が「下期からコスト で大きな変化が生まれてきており、一言で言えば世界的な植物油脂需要の高まりから原料相場は高止まりのまま。さらに物流費、副資材なども上昇し、価格改定をせざるを得ないという状況に陥っている。お客様からご理解を得てかなり進捗はしているが、最後の一歩というところを詰め切れていない。私ども協会も会員各社もそれぞれの立場で、それぞれの考えのもとで必要なご説明をこれからも行っていきたい」と、改めて価格是正への強い意気込みを示した。
 この後、全国油脂販売業者連合会の宇田川公喜会長の乾杯で和やかな懇親の場へ。最後は東京油問屋市場の島田豪副理事長(島商社長)の油締めで散会した
 



 築野食品工業㈱