日加菜種協議日本代表団
 日加菜種協議の概要報告
  カナダ側2025年目標に対して質疑
 国内搾油増で米BDF政策注視

     
   日加菜種協議日本代表団はこのほど、農水省で記者会見し、先月開催された「第41回日加菜種協議」の概要を説明した。
 カナダ側では、2025年に2,600万トンの生産量目指すという目標を掲げており、その場合、国内の搾油 は現状の920万トンから1,400万トンまで増やすとしている。こうしたカナダ側の戦略に対して、総括討議では、次のような質疑応答が行われた。
〈日〉 カナダ国内の搾油量が年々増えているかと思うが、カナダ国内の菜種油の需要そのものは100万トン程度ではないかと思っている。そうなると必然的に油を輸出するという形になると思うが、今後カナダ国内での菜種油の需要量は変わっていかないのか。変わっていかないとすれば、2025年に向けて1,400万トンの搾油が示されている中、その分は必然的に菜種油の輸出 が増えるという認識でよいか〈加〉菜種油に関しては、カナダ国内での生産量が増えれば、カナダ国内で利用することも増やせるとは思うが、やはり はそれほど多くはならないと思うので、菜種油の生産 が増加すれば、それはほとんどが輸出市場に出されるということになる
〈加〉 さまざまな要因が変化を激しく遂げている。例えば、アメリカのバイオ燃料に関して今後どうなるのか私たちも注目している。カナダからアメリカに対して菜種油を輸出することが増えるのかもしれない。それは、アメリカでバイオ燃料に大豆油が使われるようになれば、その大豆油の分を補完するためにカナダからの菜種油の輸出が増えるかもしれない。また、アルゼンチンからの輸出品に対してアメリカが関税を掛けるということになれば、アルゼンチンの中小企業がアメリカの市場から締め出されるということになるので、カナダがアメリカの市場で力をもつようになるかもしれない。中国に関して言えば、中国政府は菜種の生産量を増やしていて1,300万トンまで増やしていると発表したが、民間企業の調査によると、その は500万~600万トンと予想されていて、この数字には差が出ている。中国は菜種の貯蔵 をかつては620万トン持っていたが、その後200万トン、または今後数カ月には90万トン程度にまで減ると考えられている。この貯蔵 を増やすために2015/16年の間に400万トン分の種子を輸入した。2016/17年には76万トンの油、400万トンの種子を輸入した。そして2017/18年にはこの輸入が少し鈍化していると言われるが、400万トン分の種子を輸入すると予測されているし、78万~80万トン分の油をカナダから輸入すると考えられている中国国内の貯蔵 が減ってはいても、中国はこれからもオイル、シードともに大変多くを輸入し続ける、買い続けることになる。
〈日〉 2017年はタフな天候であったにもかかわらず、高単収と高品質とのことで大変うれしく思う。高単収であったにもかかわらず、非常に需給がタイトであり、これから先、中国向けの輸出や国内搾油の増加によりさらに需給がタイトになる。いまの8%以上タイトになる場合、ウィニペグの定期レベルはどのぐらいになると考えるか
〈加〉 将来の相場については、いろいろな要因がこれから絡んできて、それによっても左右されるので、さまざまな情報源から検討する必要があると思う。これからウィニペグ相場は底堅いと思っている。一つのカナダドル安がこれからも続くので先物価格が上がる傾向にあるということ。カナダの生産者がかなり早いペースで菜種を売却しているが、これは生産者がどれぐらいこれまでに売ったかということに関してはいろいろな見方がある。一つの見解としては新穀の45%がすでに売却済みだという見方がある。これは非常に早いペースで高い比率となっている。これまでそういったペースにもかかわらず相場が持ちこたえてきたということで、これから先にさらに売り続けていくとなると、今後、十分種子を購入して供給を確保するのがだんだんと難しくなると思われる。これから生産者が売る が減ってくることによって、マーケットに対する圧力もだんだんと弱まってくるかと思うので、それほど将来の価格は落ちないと予想している。そしてまた、菜種の価格が例え搾油マージンが非常に大きく動いたとしても種子の価格はそれに対してあまり反応しないと思う。今後、種子を売りたいという動きがまたでてきて、また生産者がどのような売り方をするかによって、価格に対する圧力がどこから出てくるのかという予測が難しいところ
〈加〉 中国は、これからかなり需要が堅調であると思われるし、中国国内の搾油工場でまだ搾油が続いているので、各種要素を考慮すると、これから先も堅調な先物相場が続くと考える。
   



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