飼 料 原 料
 1〜3月渡しの「大豆粕」商談  
  平均3500〜4000円値上げ決着
 シカゴ相場も為替も高値要因
   
   終盤にかけてアルゼンチンに降雨予報が出て、国産大豆粕の指標となる大豆ミール相場も軟化し、国内商談が進捗した。
 製油メーカー筋は週明けの25日、関東地区の配合飼料メーカー向け2018年1〜3月渡し「大豆粕」商談が先週末の22日に掛けて決着した事を明らかにした。
 平均成約価格については、成約ポジションによって異なるものの、前回商談の平均決着価格に比べ、トン当たり3,500〜4,000円値上げの同5万3,500円中心としている。
今回商談の特徴としては①
シカゴ大豆ミール相場がアルゼンチンの乾燥天候によるイールド低下懸念から上昇した
10〜12月渡しの決着価格より取り付き価格が高く商談の足枷となった
米国、南米産大豆に豊作見通しが出て需給が緩和し先安観が出た——事などから、10月の商談進捗が遅れたとしている
 商談の経緯については、10月にネゴ入りしたものの、前述した大豆の豊作見 しから先安観が出て成約が遅れ、本格化したのは11月に入ってで、アルゼンチンの乾燥懸念や為替の円安で先安観に陰りが出て11月末までに5割まで進捗した。成約価格は前回よりトン当たり3000〜4000円高い水準であった。
 その後、12月の11日の週に入り、アルゼンチンに降雨予報が出て、シカゴが下落し、15日までに7割まで進捗した。18日の週も同じ様な環境で推移し、22日に決着を見たとしている。
  全体的な環境については「前回商談に比べ、加重平均でシカゴ大豆ミール相場がトン当たり20ドル以上上昇し、為替相場も前回の1米ドル=110円台後半が、終盤には同113円台半ばと3円近い円安に振れ、シカゴ、為替の何れの要因も国産大豆粕の値上げ要因となった」(製油メーカー油糧担当者)としている。
 また、22日に発表された系統飼料メーカーの配合飼料価格のトン当たり1500円の値上げについては「22日段階で、大豆粕商談がほぼ決着を見ていたので影響は少なかった」(同)としている。
 同期菜種粕商談も22日に決着
 前回から2000円上げレシオ71%

 製油メーカー筋は同日、12月14〜15日に掛けて国産大豆粕の値 置が判明した頃に商談入りしていた関東地区の配合飼料メーカー向け2018年1〜3月渡し「菜種粕」商談が先週末22日に決着した事を明らかにした。同期の肥料用については、決着を見ていないとしていうる。
 それによると、成約価格は、国内での菜種粕の需給バランスが取れていた事もあって、前回10〜12月渡しの平均決着価格からトン当たり2,000円高値の3万8,000円としている。
 大豆粕価格を指標にしたレシオも大豆粕価格の上昇に伴い71%と前回(71・3%)のレベルを維持している。
 今回商談の環境については「飼料配合率は4・7%と1頃よりは低下しているものの、卵需要から鶏用や和牛用向けの飼料需要が堅調で、養豚向けも前年並みを維持するなど、飼料生産が好調で菜種粕需要も減らずに期末在庫が10月末で5万4,669トン(対前年比71・3%)と逼迫しており、製油、飼料両サイドが納得する中での価格提示となった」(同)として菜種粕の需給バランスが取れていた事を示唆した。
 


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