マレーシアのパーム油
   マレー相場今週も弱気な展開に
  先物4月限は再び2500リンギ割れ
 在庫増、輸出低調、リンギ高圧迫
   
   マレーシアのパーム油相場は今週も軟調な展開に終始。12月末在庫が270万トン超えまで積み上がる中、輸出需要の伸び悩みにリンギット高が弱材料となっている。先物相場は17日、中心限月の4月きりで2,500リンギを割り込み、昨年12月22日以来の安値をつけた。シカゴ大豆も上値が重く、強材料に事欠く格好。季節的な減産は下支えするも、相場を浮上させるまでには至っていない。18日も続落して寄り付き、前場は4月きりで前日比5リンギ安の2,482リンギで推移している。
 需給の大幅な緩和が圧迫し、パーム油相場は昨年11月後半からほぼ右肩下がりの展開。先月21日には中心限月が2449リンギまで下落した。ただ、その後は減産期にあること、輸出需要が持ち直したことなどから値を戻し、年明けは2,600リンギまで上昇する局 も見え出していた。
 しかしながら、10日に発表された12月の需給報告で、月末在庫が270万トン超えと約2年ぶりの高水準となったことが明らかになり、再び相場はダウントレンドに。そこに輸出需要の低迷、リンギット高も加わり、今週は弱基調に拍車がかかる格好となった。  MPOBの需給統計によると、12月のマレーシアのパーム油生産 は183万4,167トンとなり、前月比5・6%減。月末在庫 は273万1,689トンで同7・0%増となった。前年同月(166万6,673トン)との比較でも63・9%の大幅増。輸出 は142万2,928トンで前月比4・9%増。減産期に入っていることから、生産量 は減ったものの、在庫 は事前予想の269万トンを上回り、2015年11月に記録した291万トン以来の高水準に達した。
 輸出需要の増加が期待され、相場を支える局 もあったが、今月前半の輸出 は前月を下回って推移しており、一転して弱材料に。SGSによると、1月1~15日までのマレーシア・パーム油輸出 は56万4,968トンとなり、前月同期と比べ2・8%減となった。主な国 内訳は、中国が3万9050トン(前月同期6万188トン)、EUが9万1215トン(同15万6,432トン)、インドが7万5,880トン(同4万9,880トン)、パキスタンが3万3,500トン(同1万9,000トン)、米国が7万3,788トン(同3万3,255)など。
 弱材料が相次ぐ中、欧州がパーム油の使用を抑制するとのニュースが注目されるところ。これが現実となれば、相場には当然、弱材料となることは確実だ。一方で、当面の強材料は生産 の減少。SPOMAによると、マレーシア半島南部の1月1~15日までのパーム原油生産 は前月同期と比べ15%減になっているという。ただ、減産は織り込み済みであり、相場を大きく持ち上げる材料とはならない模様。パーム油相場は当面、弱地合いで推移する見通しで、目先は昨年12月21日の直近最安値2449リンギをブレイクするかが焦点となる。
 


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