豆種油斗缶市場
   年明け後も市況は強地合い続く
  製油側1〜3月もコスト高
 積み残し分の値上げ浸透目指す
   
   関東地区の大豆油・菜種油業務用斗缶市場は、製油各社が年明け後も価格改定を継続していることから、相場は依然として強基調。昨年10月からの値上げは現段階で、300円の唱えに対して、「200円を中心に実勢化に向かっている」(流通筋)ものの、メーカー各社が目標とした値上げ幅には届かず、「収益状況は厳しいまま」(大手製油筋)推移していることは間違いない。搾油コストは1〜3月も下がらず、製油側では引き続き、「積み残し分の引き上げに注力していく」(同)構えだ。
 下期コストの大幅上昇を受け、製油側は昨年10月から斗缶で300円以上を掲げ、値上げを実施。上期決算が大幅減益に沈んだこともあって、今回はメーカー側の危機感が強く反映し、加工用バルクをはじめ、業務用斗 、家庭用と値上げは順次、浸透の動きを見せたことは事実だ。出足が鈍かった業務用斗 に関しても安値の引き上げを中心に値上げが浸透し、11月後半から12月にかけて「おおよそ200円の値上げだった」(流通筋)とされる。
 一方で、その後はやや停滞し、斗缶では100円の積み残しが生じる結果に。採算の厳しさは1〜3月も変わらず、各社は目標の収益確保を目指し、1月も価格是正に取り組んでいる。
 原料相場は、主力の大豆、菜種とも軟化する局 が見られたものの、現状も高止まり。シカゴ大豆はアルゼンチンの乾燥懸念で今週は再び、上昇傾向を強めている。パーム油は軟調に推移するも、カナダ菜種は過去最高の生産 となったにもかかわらず、堅調な需要を背景に、定期相場は5月きり以降、500カナダドルの高値圏を維持している。
 来月前半に、各社の第3四半期決算が発表されるが、上期からの大きな改善は見込めず、収益確保には1〜3月での油価是正が何よりも求められている。バルク、家庭用を含めて、計画通りの数字を達成するために「掲げた改定額の実現を目指し、今後も得意先と粘り強く値上げ交渉を進めていく」(同)と強調している。
 


U S D A