ヤシ油相場
   ロッテ相場1300ドル台前半に軟化
  供給回復やパーム油安受け
 17年の比コプラ生産は2割増に
   
   ヤシ油相場は一月全般を通して落ち着いた展開。フィリピンのコプラ生産が回復したためで、ロッテルダム相場は現状、1,300ドル台前半まで軟化している。昨年は降雨も順調にあり、今年もコプラ、ヤシ油の供給に問題はなさそう。一方で、オレオケミカル需要は世界的に堅調で、需給の大幅な緩み感は生じていない。米大豆が再び10ドルをつけ出し、パーム油の下げにも一服感がある中、トレーダー筋では「現状の相場が底値に近い」と指摘している。
 17年のフィリピンのコプラ生産 は254万トンとなり、前年を約2割上回った。過去5年平均との比較でも6%増。エルニーニョによる16年の減産からほぼ回復したと言って差し支えない。昨年は降雨 も問題なく、今年のコプラ生産も「さらに増加するとの見方が昨年後半からの下げ相場につながった」(トレーダー筋)ことは確かだ。さらに、マレーシアのパーム油・パーム核油が値下がりしたことにも追随。17年初、1,700ドルあったロッテ相場は一年後の現在、1,300ドル台前半まで軟化しており、二割強の下落を見ている。
 昨年12月にフィリピンを襲った台風被害についても、「被害は最小限にとどまり、コプラの供給に影響を与えることはなかった」(同)という。直近で懸念材料と言えば、ルソン島南部にあるマヨン山の火山活動が活発化していること。23日現在、約2万6,000人が避難したとされ、今後の動向次第ではコプラ生産に影響が出る可能性は否定できない。
 今後のヤシ油相場について、上値は重いと見るのが一般的だが、堅調なオレオケミカル需要を考えると、「下値も限定的で、現状が底値かもしれない」(同)と指摘。アルゼンチンの乾燥懸念で上昇傾向するシカゴ大豆が波乱要因で、パーム油が支えられれば、パーム核油を含めてラウリンも底支えされる公算が強い。
 今年のフィリピン・コプラ生産量は第1四半期が74万5,762トンで前年同期45万8,520トン)比63%増、第2四半期(46月)が53万3,118トンで同(44万2,764トン)比20%増、第3四半期(79月)が67万6,034トンで同(55万4,821トン)比22%増。第4四半期は、10月が16万8,420トンで前年同月(23万4,190トン)比28%減、11月が21万2,461トンで同(21万146トン)比1%増、12月が20万6,653トンで同(20万4,870トン)比1%増。112月累計では254万2,448トンとなり、前年(210万5,312トン)と比べ21%増となった。過去5年平均(239万770トン)との比較でも6%増。
 一方、ヤシ油の輸出量は第1四半期が29万8,839トンで前年同期(14万8,511トン)比101%増、第2四半期が16万6,967トンで同(13万8,175トン)比21%増、第3四半期が24万1,443トンで同(18万8,160トン)比28%増。第4四半期は、10月が5万280トンで前年同月(9万6,595トン)比48%減、11月が7万6,319トンで同(8万8,56トン)比6%減、12月が7万5,000トンで同(7万4,531トン)比1%増。1-12月累計では90万8,848トンとなり、前年(72万6,828トン)と比べ25%増となった。過去5年平均(85万4,714トン)との比較では6%増となっている。


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