米国牛脂相場
   冬場でBDF需要落ち着く時期  
  工業用BF級は660ドル保合い と
 畜順調で供給は引き続き潤沢
   
   米国牛脂相場は、一月全般面を通して横ばい。冬場でBDF需要が落ち着く時期であることや米国内の牛と畜頭数増加に伴う供給の潤沢さが続いており、ファンダメンタルズにおいて強材料は見当たらない。西海岸積み相場のうち、工業用BF(ブリチャブル・ファンシー)級は昨年12月から大きな動きは見られず、2〜3月積みはFOB660ドルで推移している。若干の懸念要因は、カナダのと畜頭数の減少。「同国からの牛脂輸出が減るようだと、西海岸積みは今後、値を上げる可能性が出てくる」(トレーダー筋)としている。
 堅調な米国のと畜が続いており、牛脂の供給は依然として潤沢な状況にあるという。冬場は固まりやすくなるため、BDF需要も落ち着いた動き。相場を大きく動かす材料に事欠く中、マレーシア・パーム油もここにきて再び安値圏に入っており、牛脂相場は国内、西海岸積みとも、各グレード保合いとなっている。米国のと畜頭数は、1月22〜27日までの週で58・8万頭(前週61・5万頭)と、60万頭は割り込んだものの、前年同期の58・1万頭を1・2%上回っている。
  BDF向け需要については、現状は冬場の不需要期にあるが、米国環境保護庁(EPA)が2018年および19年のBDF混合義務数量を、ともに21億ガロンと発表したことを受け、「例年 り、夏場に向けて需要が回復、相場も上昇カーブを描く」(同)見 しにあることは確か。その場合、大豆油との価格差にも左右されることになり、今後のシカゴ大豆油相場、アルゼンチンの天候懸念で揺れる大豆相場の行方が注目される
  競合するパームステアリンは昨年末、パーム油の下落と合わせて625ドルまで値を下げていたが、一月後半にかけて値を戻し、週初は680ドルと底堅い展開となっている。
 新規材料に事欠く中、ここにきて若干の懸念材料に浮上しているのはカナダの牛と畜動向。カナダのと畜頭数が減少しているとの見方が伝わっており、「仮に中南米やシンガポール向けのカナダ牛脂の輸出が減少した場合、米国の西海岸積み相場が上昇する可能性は否定できない」(トレーダー筋)と指摘している
  現地1月29日現在の北米西海岸積み牛脂のグレード 相場(2〜3月積み/トン当たりFOB)と日本での岸着価格(キロ当たり/為替レートは1米ドル=108円85銭)は次の通り。
▽TW(トップ・ホワイト
 720ドル(12月末比変わらず)、岸着=101円20銭(同105円05銭)
▽EXF(エクストラ・ファンシー)級
 690ドル(同変わらず)、岸着=97円85銭(同101円55銭)
▽BF級
 660ドル(同変わらず)、岸着=94円50銭(同98円05銭)
▽YG(イエロー・グリース)級
 475ドル(同変わらず)、岸着=73円85銭(同76円50銭)。
 


 ごま油工・胡麻加工組合