日本ひまし工業会
   17/18年世界の種子生産133万トン
  前年増も2年連続低水準見込む
 在庫減少予想で需給ひっ迫懸念も
   
 
 
左から河合監事、辻会長、今川監事  
 日本ひまし工業会(続報)日本ひまし工業会(三重県四日市市・辻定昭会長)は2日、名古屋市・中村区名駅の「舞鶴館」で、平成30年新春懇談会を開催した。,
 当日は、理事会終了後、 室において記者会見を行ない、辻定昭会長(伊藤製油代表取締役社長)、今川和明監事(豊国製油取締役会長)、河合春彦監事(日華油脂代表取締役社長)と会長会社から田中豊氏(伊藤製油営業部長)が出席した。記者会見では、田中氏が昨年来のヒマシ油の需給動向などについて、次のとおり報告した。
 2017/18年の世界全体のヒマシ種子生産 は133万トンと見込まれ、16/17年の126万トンからは緩やかに回復する見 し。ただ、過去の実績からすると、2年連続で低水準の生産 となる。17年のインド市場におけるヒマシ油価格は16年と比べ上昇しており、増産が期待されたものの、結 は依然として落花生などの作付を有利と判断した農民が多く、昨年とほぼ同程度の生産数 にとどまった。中国はやや生産が回復して8万トン、ブラジルは1万トン、その他ではエチオピアが1万トン生産されている。
 17年のヒマシ油ロッテルダム相場は年初、1,400ドル台でスタートしたが、2月に開催された国際ひまし会議において、当年の種子生産見 しが前年比25%減の107万トンと発表されたことを受け、3月から相場が急騰し、4月には1,850ドルに達した。今回の相場上昇は、11年初旬に2,600ドル台の高値を記録した時以来の急な上昇であり、冬季に環境問題から稼働が規制されていた中国のセバシン酸メーカーの急な大 買い付けが急騰の一因と言われている。その後、5月から年末にかけては一転して1,675ドルから1,750ドルの狭い価格レンジ内での高値安定した価格推移となった。
 18年について、世界のヒマシ油需給では、17/18年の期末在庫 が前年の13万トンから8万トンに減少するとの見方。種子市中在庫の減少による総供給 減少で需給がひっ迫すると見られており、価格の上昇が懸念されている。実際にここまで減少するかどうか不透明だが、例年と比べ水準が低いことも確かだ。現在のところは、若干の弱含みで推移しているが、今年2月の国際ひまし会議の生産予想、需給予想の発表が注目されている。
 


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