原 料 ゴ マ
   搾油用ミックス相場乱高下気味
  2月上旬は再び1350ドルに軟化
 今年も中国の買いが撹乱要因に
   
   搾油用ミックスゴマ相場は年明け後、1月にトン当たりC&F1,400ドル超えまで上昇も、2月入り後は再び1,350ドルまで戻している。旧正月前の中国の買いが相場を押し上げ、中国勢の買いが落ち着いたところで値下がりするという、需要面では「今年も中国の動き次第で乱高下する展開」(トレーダー筋)となった模様。一方で、供給面においては、これから作付けが始まる東アフリカの生産量に焦点が移っていく。今のところ、東アフリカは増産が期待されている。
 相場は昨年秋以降、ナイジェリア、ブルキナファソの西アフリカの減産が表面化したことから150〜200ドル上昇し、1,350ドル前後で越年した。両国とも価格が上がったメイズの作付増が影響し、ナイジェリアは16年の22万〜23万トン、ブルキナファソは約14万トンから、いずれも1割ほど減産したとの見方。
 高値への警戒感が強まる中、年明け後の1月に相場は1,400ドル超えに上伸。この上げに対しての明確な要因は「よくわからない」(関係筋)という受け止めも、旧正月前の中国の買いが値上げにつながった可能性を指摘する向きもある。2月に入って「旧正月を控え休みモードに入った中国勢の買いが落ち着いた」(同)と見られ、このため、相場は再び1,350ドルに戻している。中国は1時、港湾在庫が4万トンまで減少したが、現状は7万トン台まで回復したとの見方。この在庫増も買いが一服した一因とみられる。ナイジェリアの港湾におけるインフラトラブルで止まっていたニジェール産のゴマが入ってきたことが港湾在庫の増加につながったとされる。
 いずれにしても、年明け後の相場も中国の動向に左右される展開。同国は16年に90万トン超えの輸入を行い、相場を下支え。1方で、17年の輸入量は71万トンにとどまったと見られる。結局、この2カ年でみると平均80万トンということになり、80万トンが同国の需要を満たす必要量ということもできる。「18年の中国の輸入量がどうなるのかが、相場を占う上で大きなポイントとなることは変わらない」(同)と指摘。今年の輸入量を80万トンと仮定すれば、前年と比べ増加する10万トンをどの国がカバーするのかが注目されるところだ。
 供給面については、これから作付けを控える東アフリカの動向に注視。今のところタンザニア、モザンビークの生産量は今年、増産に転じるとの見方。これは、インドが昨年、いわゆる雑豆の輸入を規制し、タンザニアやモザンビーク国内の雑豆の相場が下がったため。これによって両国の農民はゴマの作付けを増やすのではないかとされ、これが前年から3割ほど増産するとの期待感につながっている。
 東アフリカが増産となれば、今年のゴマ相場が現状から大きく上昇するとはなかなか考えにくい。ただ、その場合も中国の買いが下支え要因となりそう。2月に入って1350ドルに戻した相場だが、「現在は一時的な下げ局面で、材料を整理している段階。今後も中国の買い次第で、乱高下する展開が予想される」(同)とみられている。
 


 昭和産業㈱