昭和産業(株)
   昭和産業が記者会見
  山口部長が油脂部門の概況説明
 業務用油脂販売前年並みで推移
   
   昭和産業㈱(東京都千代田区内神田・新妻一彦社長)は8日、記者会見並びに懇談会を開催した。油脂部門については、山口龍也執行役員油脂部長が次のとおり説明した。
原料動向について、大豆は米国、南米での記録的な豊作にも関わらず、中国をはじめとする旺盛な需要を背景に、シカゴ大豆相場は9ドルを超える高値で推移している。菜種に関してもカナダが過去最高の生産量となったが、堅調な国内搾油、輸出需要によってウィニペグ定期相場は400カナダドル後半の高値で推移している状況である。こうした穀物相場の状況、為替の影響による原料調達コストの上昇を背景に、昨年2月と10月に油脂製品の値上げを実施している。コスト環境は、引き続き厳しい状況の継続が想定されており、お客様にしっかりと状況を説明し、(値上げに対する)ご理解を得たいと考えている。
業務用食材関係は、業務用無糖ミックスはスーパー惣菜、CVSなど中食需要の好調を反映し、順調に生産量を伸ばすことができた。17年1〜12月の業界生産量は12万6840トンで若干前年を下回っている。また、パスタ類については1〜12月の供給量において輸入は14万9690トンで前年比103・2%と依然増加傾向にあり、国産は13万トン台で前年並みで推移している。また、植物性たん白については、1〜12月の国内生産量は2万7500トンで同103%で推移。食肉関係の高騰を受けた代替需要に加え、動物性脂質に代わる低脂質でヘルシーな原料として年々市場は拡大している。当社も市場の動向を受け、順調に伸ばしている。
業務用油脂製品については、機能性フライオイルである「キャノーラNEO」「フライフォーカス」が好調に推移。高オレイン酸ひまわり油の「オレインリッチ」も引き続き、高い支持を得ている。また、昨年秋には油の分散性を向上させた炊飯油Rをリニューアルした。第3四半期までの業務用油脂の販売量はほぼ前年並みで推移している。引き続き、厳しいコスト環境下ではあるが、適正価格での販売に取り組んでいく。また、たんぱく食品では高吸収かつ強い食感のソイバリューが順調に伸びている。当社の部門シナジーを活用して拡販につなげるとともに、新たな高品質の製品開発に努める。業務用から揚げ粉「パリジュー」シリーズには、うま味ほたて風味、オニオン醤油味の2品を昨年秋に新発売し、計5品のラインナップとなった。大変好評を得ており、から揚げ粉のカテゴリーはとくに好調な販売で推移している。
昨今、外食企業におけるメニューの差別化と量販店やCVSでのデリカ惣菜が強化されるなど、外食と中食の市場は拡大している。また、慢性的な人手不足に対応し、調理作業の簡便化を求める動きも強まっている。当社はこれらのニーズに対応すべく、自社のシナジーを活かし、課題解決型の営業を深化させていく。そのためにもRD&Eセンターの活用によって、原料からお客様の最終製品までの品質と技術面を一貫してサポートしていく。これからも多様な製品群と提案力で、お客様に信頼し続けられる存在であるよう努めていく。
 


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