昭和産業㈱
    昭和産業が記者会見
  荒川部長が原料環境の概況説明
 米ドライ気味で作付動向を注視
   
   (続報)昭和産業㈱(東京都千代田区内神田・新妻一彦社長)は8日、東京・丸ノ内の日本工業倶楽部で記者会見並びに懇談会を開催した。原料事情については、荒川謹亮原料部長が次のとおり報告した。
一、 大豆、トウモロコシは米国が豊作、減産の予想もあった小麦、カナダ菜種も結 的には豊作となった。しかしながら、年明け以降のアルゼンチンの乾燥懸念などから現状は上昇傾向にある。
一、 17年の穀物相場を振り返ると、アルゼンチンの天候懸念が後退し、南米産穀物の豊作見通しが高まると、相場は総じて上値が重い展開となった。その後、米国中西部で雨がちな天候が続くと、トウモロコシは作付けの遅れが懸念され、収穫期を迎えた冬小麦についても作柄悪化懸念された。大豆に関しては、ブラジル 貨レアル安を受けた米国産大豆の輸出競争力減退などから下げに向かった。しかし、6月に入ると一転、米国中西部では高温乾燥が懸念され、天候相場特有の天気並びに天気予報によって上げ下げが繰り返された。
一、 第2四半期に入ると、コーンベルト西部、とくに春小麦地帯となるが、干ばつとなり、小麦を中心に急騰した。ただ、その後の天候改善、予想を上回る高単収が報告されると、下落に向かった。9月に入ると、供給 の弱材料が出尽くし、単収予想への懐疑的な見方から小麦、トウモロコシを中心にファンドの買い戻しが進んだ。また、米国産大豆への旺盛な需要も強材料となり、値を戻した。第3四半期は、米国産の大豊作が確定する中、上げ下げを繰り返し、トウモロコシは3ドル50セントを中心とした膠着状態、大豆は南米の天候相場の様相が強まり、アルゼンチンの乾燥懸念から大豆ミールが上昇し、大豆も高止まりとなっている。しかし、年末に向かっては南米の天候リスクが後退し、値を下げていった。
一、 現状は、アルゼンチンの乾燥懸念が囃されるものの、ブラジルの天候は良好となっている。南米トータルでは大減産ということはないものと見込まれている。一方で、米国産の大豊作が確定したことから、当 は弱材料が出尽くした感もあって下値は堅く、レンジ内での値動きが続くものと考えている。一つ注意しなければならないのは、3月末に発表される新穀の作付意向面積。大豆はトウモロコシに対して割高であることから、いま言われているのは大豆の作付面積が史上初めてトウモロコシを上回るとの予想も出ている。また、米国の土壌水分は現在、ややドライな状況にあり、トウモロコシの作付けが進まない場合は大豆にシフトする可能性もある。
 


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