加工用油脂
   1〜3月渡しローリー物商談  
  積残し是正でキロ5円上げ
 菜種油は5四半期連続で是正
   
   製油メーカー筋は20日、関東地区の大手加工油脂メーカー向け1〜3月渡しローリー物(菜種・大豆白絞油バルク積み)商談が、前回10〜12月渡しの平均決着価格から、菜種油、大豆油共にキロ当たり5円(菜種油で2・2%)の値上げで1月末に決着していた事を明らかにした。
 菜種油については、2017年1〜3月渡しで、キロ当たり7円値上げして以来、5四半期連続での値上げ決着となった。
今回の商談決着で、国内の1〜3月渡し菜種油、大豆油のローリー物価格は、菜種油がキロ当たり235〜238円で、大豆油が同230〜233円で流 する事になる。
ユーザーサイドの加工油脂メーカーが、マーガリンユーザーであるパン業界等の末端製品への転嫁が遅れており「一部には値上げに対する抵抗もあった」(製油メーカーバルク販売責任者)としている。
 また、昨年の7〜9月渡し商談では、菜種油がキロ当たり3円の値上げで決着する中、大豆油については据置きで決着した経緯があり、大豆油と菜種油の間にキロ当たり5円の格差が付く状況が継続する。
 契約価格については、製油メーカー各社で若干異なっており、「積残し是正については各社まちまち」(同)との判断も示している。
今回商談の経緯は、昨年10月製油メーカーによる油脂製品の値上げ(ローリー物はキロ当たり20円)発表で、前回10〜12月渡し商談に臨んだものの、キロ10円の是正に終わり、製油サイドの積残し分解消要請を受け昨年の12月中旬からネゴ入りしていた。
ただ、1〜3月渡しのミール価格が見えなかった事もあって、ローリー物の成約にまでは至らなかったが、ユーザーの値上げに対する認識は深まったとしている。
 加工油脂サイドの需給については、マーガリンが家庭用を中心に依然としてトランス酸問題が尾を引いており、需要回復が遅れている。マヨネーズ、ドレッシングについても大雪の影響で野菜が高騰し、生産が減少傾向にある。
 搾油原料の環境については、カナダ産菜種が2100万トン超の史上最高の生産高が確定的にも関わらず、北米の菜種油需要が旺盛な事で高値相場に張り付いていた。
 一方の原料大豆については、米国産大豆が中西部を中心に昨年8月に乾燥天候となっており、大豆の油分や蛋白分を低下させており、原料コスト上昇の要因となっている。
4〜6月渡し製品コスト上昇
積み残しも含め油価是正継続

 製油メカー筋は同日、次回4〜6月渡し商談の見 しついて所見を述べた。
それによると「原料コストについては、同期の大豆粕、菜種粕商談がミールバリューの上昇により進捗していない事から判断出来ないが、今回商談で菜種油、大豆油のいずれについてもキロ当たり5円の積み残しが発生しており、次回商談でも価格是正を継続する事になる」(ローリー物販売責任者)として、次回商談でも油価是正を継続するとの判断を示した。積残し分以外にも
①家庭用の梱包資材の上昇
②運転手不足による運賃の上昇
③米国産大豆の品質低下による搾油コスト上昇——などから、仮に原料相場が軟化しても油脂製品を値下げする環境にはないとしている。
 


 ドレッシング類