昭和産業㈱
   昭和産業が記者会見
  阿部部長が飼料畜産部の概況報告
 グループ連携、シナジーで存在感を
   
   (続報)昭和産業㈱(東京都千代田区内神田・新妻一彦社長)は8日、東京・丸ノ内の日本工業倶楽部で記者会見並びに懇談会を開催した。飼料畜産部の概況については、阿部健太郎部長が次のとおり報告した。
一、 配合飼料価格は米国産の大豆、トウモロコシの生育が順調だったにもかかわらず、旺盛な需要で相場は右肩下がりとはならなかった。また、為替の影響もあって、値上げと値下げを2回ずつ行った。畜産物の価格は総じて高値で推移。鶏卵相場は需要の底堅さから高値相場が続いている。豚肉相場は、国内出荷 は前年並みで輸入が伸びているにも関わらず、相場は昨年を上回る高値で推移している。肉牛相場は国内出荷 が前年を上回る中で、輸入牛肉や豚肉へのシフトで前年を下回っている。
一、 配混合飼料の出荷 は4〜10月の累計で前年比100・7%。国内人口の減少、高齢化による縮小、輸入品の増加が懸念される中、配合飼料の出荷 と畜産物需要が堅調に推移している1因としては、インバウンド需要が考えられる。今年も訪日外国人は1〜11月で前年比119%と大きく伸びており、政府も外国人旅行者数を4000万人と掲げている。今後も消費の拡大が期待されている。また、畜産物の輸出促進についても、4〜11月で前年比124%増の237億円と堅調。政府は農林水産物・食品の輸出額を2016年の7500億円から19年には1兆円の目標を掲げており、需要の拡大が期待される。一方、今年も鳥インフルエンザが発生している。幸い、被害の拡大は見受けられないが、飼料工場の防疫体制強化を含め、我々ができることを関係各所と力を合わせて行い、蔓延の防止に努めていきたい。
一、 当社の取り組みとしては、生産物の販売強化による飼料販売の拡大を掲げている。採卵鶏においては、生産農場確保のため、お客様の増羽支援に努めている。そのため、グループ会社の昭和鶏卵の鶏卵取扱い を増やす販売力強化を行っている。養豚用については、政府が進めている畜産クラスター事業が増えており、これらのお客様の支援を行っていく。養牛用は、肉牛を中心にエリア戦略を確実に進めている。また、増頭意欲のあるお客様に対して、技術フォローを行い、増頭できる体制作りを手伝っている。原料 では、国産飼料用米は今年も順調に数 を増やしている。飼料用米については、これを給餌して生まれた卵を使ったレシピコンテストを開催している。
一、 今後の取り組みについては、畜産物の販売支援によるお客様との取り組み強化を継続していく。とくに、採卵鶏を中心に昭和鶏卵と連携し、飼料の拡販を目指す。また、鶏卵生産者の増羽計画に応えられるようにしていく。養豚用飼料については、日欧EPAによる安価な生産物の流入に対抗するため、生産性の向上と豚肉の品質向上を飼料 からサポートしていく。また、畜産用のオリゴ糖と国産飼料用米を配合した飼料を関東エリアを中心に拡販する。
一、 当社の飼料畜産事業は、鹿島と志布志の国内二大飼料基地にサイロおよび飼料工場を有し、自社の製粉、油脂、糖質工場で発生する副産物を活用するという業界の中でも優 性を持っている。当社が掲げる穀物ソリューションカンパニーのプラットフォームとして、今後もこれらの特長をより活かすべく、グループ間の連携、社内シナジーを図り、業界内での存在価値を高めていきたい。


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