ヤシ油相場
   ロッテ相場は1,200ドル台まで軟化
  ラウリン全体に需給緩和
 1月の比コプラ生産30%減に
   
   ヤシ油相場が軟化している。フィリピンのコプラ生産回復、マレーシア・パーム核油の需給緩和に加え、ここにきて欧州がバイオディーゼル向けの買いを控えているとの見方が弱材料となっている。これについては「一時的に買いが止まっているのか、あるいは継続するのか不透明)(トレーダー筋)とし、今後の動向に注視が必要との見方を示している。ロッテルダム相場は1200ドル台まで値下がり。ただ、アルゼンチンの乾燥でシカゴ大豆が強基調にある中、パーム油・パーム核油とともに、ヤシ油についても米大豆高が下支えする可能性もある。
 昨年のフィリピンのコプラ生産 は242万トン強で前年比15%増、ヤシ油輸出量は約92万トンで同27%増となった。一昨年のエルニーニョによる減産から完全に回復。マレーシア・パーム核油も同様の動きを示し、ラウリン全体の需給緩和が弱材料となり、相場は昨年後半から右肩下がりの展開で推移している。
 今年1月の同国コプラ生産量 は20万9073トンで、前年同月(29万8741トン)と比べ30%減。過去5年平均(20万7106トン)との比較では1%増。ヤシ油の輸出 は7万8228トンで前年同月(14万2042トン)と比べ45%減。過去5年平均(8万7407トン)との比較でも11%減。コプラ生産は前年減も、過去5年平均並み。昨年も順調に降雨があったことから、今年の生産に関しても大きな問題は生じないものとみられる。
ラウリン全体の需給緩和で、ロッテ相場は昨年秋以降、軟調な展開。今年に入ってからは、「欧州がバイオディーゼル向けについて、買い控えているとの見方も相場の圧迫要因となっている」(トレーダー筋)との見方。ただ、これは一時的なものなのかどうか、不透明とのことで「今後の動向に注視したい」(同)としている。今後の相場動向については、弱基調とみる向きが大勢。相場のベースが昨年の水準からダウンすることは間違いないとみる。ただ、オレオケミカル需要は堅調に動いており、現状の水準からさらに値を下げるところまでは、現段階では想定されていない。
1月パーム核油生産20万6,597
前月比7.6%減、在庫は1.8%増に

MPOB(マレーシア・パームオイル・ボード)がこのほど発表した今年1月分のパーム油需給統計によると、当月のパーム核原油生産 は20万6,597トンで前月と比べ7・6%減となった。前年同月(14万4,621トン)との比較では42・9%増。パーム核生産 は41万8,422トンで前月比10・0%減。パーム核ケーキ生産 は23万483トンで同8・1%減。
パーム核原油在庫 は18万6,15トンで同9・7%増、精製パーム核油在庫 は10万8,085トンで同9・4%減。トータル在庫 は29万4,700トンで同1・8%増となった。前年同月(21万8,703トン)との比較でも34・7%増。パーム核在庫 は15万1,781トンで前月比15・5%減。パーム核ケーキ在庫 は33万6,903トンで同5・4%減となっている。
パーム核油輸出 は7万2,296トンで同40・0%減。前年同月(6万4,809トン)との比較では11・6%増となっている。パーム核ケーキ輸出 は21万7,817トンで前月比1・7%減。
オレオケミカル輸出量は25万5,209トンで同3・5%減。バイオディーゼル輸出量は3,087トンで同132・7%増。
 


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