オリーブ油
   17年産イタリアは30万トンに回復
  スペイン減産も115万トン確保 
 品質良好、相場軟化も下げ限定か
     
   17年産イタリアのオリーブオイル生産量は当初予想通り30万トン、スペインは若干増え115万トン前後となった模様。両国とも生育期前半は乾燥天候が懸念されたが、イタリアは夏の終わりに降雨があり、大方は改善。スペインについては影響が残り、前年を下回る生産量となったが、最小限の減産幅にとどまったものとみられる。現地相場はイタリア回復が大きなインパクトを持ち、両国とも昨年後半から軟化。ただ、前年の大幅減産で期初在庫がなく、いずれかの段階で下げ止まるとの見方が強い。
 18万トンという記録的な大幅減産となった16年から回復、イタリアの新穀生産 は30万トンまで戻した。昨年の7〜8月には乾燥による生育の不良が懸念され、2年連続の不作も心配されたが、夏の終わりに降雨があったことに加え、生産の約55%を占める南部のプーリア地方は比較的灌漑が整備されていることもあって、結 的には生産に深刻な影響を与えるまでには至らなかった。ただ、中北部は乾燥天候によって1部で前年から半減する地域もあったという。
 今クロップは前年と打って変わって品質 も良好。16年産は大幅減産となったことに加え、湿潤な天候だったため、オリーブバエが発生し、品質が悪化。一方で、「17年産は高温乾燥だったことから害虫被害がなく、エキストラバージンの割合も高く、高品質となっている」(トレーダー筋)ようだ。
 スペインは乾燥天候の影響を受けた模様で、16年の126万トンから115万トン前後に減産するとの見方。昨年末ごろには、110万トンまで減ると見る向きもあったことからすると、減産は最小限にとどまったとの受け止め。
 相場は、イタリアの回復が表 化した昨年後半から軟化傾向に。同国の現地価格はEVで、ピークだった1年前のキロあたり6ユーロ超えからは値下がりし、4ユーロ半ばから後半での推移。スペインは同4ユーロ前後となっている。ただ、期初在庫は「ほとんどゼロのようなもの」(同)とされ、需給が大幅に緩和されたわけではない。従って、相場は現状が底で、次のクロップの状況が見えるまでは下げ止まる公算が高い。
1月のオリーブ油輸入量706トンに
前年比17%増、輸入単価は高騰

 財務省が2月27日に発表した今年1月分の輸入 関実績によると、当月の「オリーブ油」輸入 は4706トン(1トン未満4捨5入、以下同)となり、前年同月と比べ17・4%増となった。内訳は、エキストラバージン(EV)が3127トンで同10・5%増、ピュアが1430トンで同42・3%増。その他分 油の輸入 は149トンとなっている。
 当月の輸入金額はEVが22億4274万9000円、キロ当たり輸入単価は717円で前年同月比27・8%(156円)の高騰。ピュアも8億2769万9000円、同単価は580円で同25・3%(117円)の大幅高となっている。
1月の国別輸入量と金額は次のとおり(1トン以上)。
〈エキストラバージン〉
▽フランス=3・452トン(685万円)
▽スペイン=2004・117トン(12億9745万円)
▽イタリア=958・134トン(8億2385万7000円)
▽ギリシャ=52・632トン(4116万6000円)
▽トルコ=62・886トン(3470万円)
▽米国=1・693トン(318万2000円)
▽チリ=2・714トン(401万8000円)
▽チュニジア=32・909トン(2033万6000円)
▽豪州=7・356トン(905万3000円)
▼合計=3126・867トン(22億4274万9000円)
〈ピュア〉
▽スペイン=1060・780トン(6億702万7000円)
▽イタリア=337・777トン(2億551万1000円)
▽トルコ=31・028トン(1516万1000円)
▼合計=1429・585トン(8億2769万9000円)
 



 日本植物油協会