大豆粕商談
   4〜6月渡しの「大豆粕」商談
  5000円値上げで5割強進捗
 アル干ばつでシカゴ急騰背景
     
   昨年末に生産地の降雨予報で一旦、沈静化していたアルゼンチンの乾燥天候による大豆の減産懸念からシカゴ大豆が1年振りの高値に急騰した。シカゴ大豆ミールも追随し、前回商談の終局時に比べトン当たり80ドル(27・5%)上昇している。
 製油メーカー筋は8日、この様な環境の中で、進捗が遅れていた関東地区の配合飼料メーカー向け2018年4〜6月渡し「大豆粕」商談が先高観の解消が不透明な中、製油メーカーによってバラつきはあるものの平均で5割強まで進捗している事を明らかにした。
成約価格については、前回1〜3月渡しの平均決着価格(トン当たり5万3500円)から同5,000円(9・3%)高値の5万8500円中心としている。
 成約分のうち一割強が先行していた輸入ミールとしており、輸入ミールのメインは、昨年末まで急減していた中国産が主体。価格は前回からトン当たり5,000円程度上昇しており、国産と遜色ない価格で推移している。
 今回商談の特徴としては
①シカゴ大豆ミール相場がアルゼンチンの乾燥天候による減産懸念から急騰した
②ミールバリューが70%と前回から4〜5ポイント上昇し、ネゴ入りが大幅に遅れた
③為替が1米ドル=3円以上の円高に振れ、値上げ幅を2,000円近く圧縮した——事などがあり、値位置の軟化が見込めない事から、ユーザーサイドも為替の円高やシカゴの軟化局面を縫って、少しずつ買い増して行った模様である。
 商談の経緯については、2月6日にアルゼンチンに降雨があり、シカゴ大豆ミール相場が320ドル台と前回並みに下落した時点でネゴ入りしたものの、より先安観が出て1割〜1割5分の進捗に留まった。
 その後、中国の春節(旧正月)明けの2月22日から本格化し、26日の最終週には4割まで進捗した。3月入りで5日の週までに5割強まで進捗したが、成約価格は、前回からトン当たり5,000円近く上昇していた。
 今後の見通しについては、北米のプレーンズやテキサス州に乾燥天候懸念が出たり、世界最大の大豆製品輸出国であるアルゼンチンの大豆生産が5100万トンから4400万トンに減少する見通しなど、シカゴ大豆ミール相場が大幅に下落する局面は考えにくい事から、今月20日を目処に為替の円高局 を狙って、適 づつ買い増して行く事になる。
同期菜種粕商談も値上げ予想
需給逼迫でレシオ70%超期待

 製油メーカー筋は同日、国産大豆粕の値 置が判明した頃に商談が予定されている、関東地区の配合飼料メーカー向け4〜6月渡し「菜種粕」商談の見通しについて明らかにした。
それによると、国内の菜種粕需給は、依然として逼迫状態が続いている事から、大豆粕価格を指標にしたレシオは何とか前回並みの70%台を維持したいとしている。
金額ベースでは前回1〜3月渡しの平均決着価格からトン当たり3,000円程度高値の同4万1,000円中心(レシオ70・1%)と見られる。
 末の菜種粕在庫は4万5,937トンで、前年同月に比べ1万5,887トン(25・7%)の減少と逼迫状態が継続している。

 



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