不二製油グループ本社㈱
   「PBF〜植物性食新時代」発表会
  日米で食への意識調査実施 
 米国では環境配慮なども背景に
     
   (続報)不二製油グループ本社㈱(大阪市北区・清水洋史社長)は8日、都内で「Plant-Based Food(PBF)〜植物性食新時代〜発表会&試食会」を開催した。当日は、同社マーケティンググループの冨永友香里氏が「食への意識に関する調査結果」の概要について紹介。日本国内では健康志向の高まりを背景に、たん白源として「大豆」が求められていること、米国ミレニアル世代(2000年の段階で成人だった人、1980年以降に生まれた人)においては、安全性や環境への配慮から動物性食を減らしたいという意向が強く、大豆製品や技術革新で誕生した「PBF」が受け入れられているという実態が浮き彫りになったことなどを次のとおり報告した。
 同社は、日本人男女、米国人男女の合計1,446人を対象に「Plant-Based Food(植物性由来食、以下PBF)」の実態について聞いた「食への意識に関する調査」を実施。インターネット調査で、実施時期は日本が17年11月10〜11日、米国は17年12月13日。対象は1950年〜1999年生まれの日本人男女1,030人、1980年〜1999年生まれの米国人男女416人。
 調査結果の概要は次のとおり。
〈日本国内全体の実態〉
 たん白質を摂取するために積極的に摂ろうとしている食品について質問したところ、全体の78・3%が「大豆製品」と回答。「乳製品」は56・0%、「肉類」は53・6%にとどまり、栄養成分の中で重要視されている〃たん白質〃の中でも、「大豆製品」は最も大切な食品と認識されていることがわかった。植物性食中心のライフスタイルに関しては、34・0%が「興味がある」と回答。直近5年間で食に期待するようになったことの1位 は「健康」であったことからも、健康志向の高まりを背景に、植物性食への関心が高まっていることが考えられる。
 実践している食生活では、62・4%の人が「焼肉ではサラダから食べるようにしている」とべジファーストを実践、また、56・2%が「野菜のおかずが多い弁当を選ぶようにしている」とし、日常的に野菜の摂取を心がける生活が実践されている。「サラダだけで食事を完結する時がある」人は14・6%、「週に一回以上、肉や卵を食べないようにしている」人は12・7%で、徹底して野菜中心の生活を送る人が一割以上存在することも明らかになった。
〈日本国内のミレ二アル世代の実態〉
 世代 に植物性食中心のライフスタイルへの興味を聞くと、1980年代以降に生まれたミレニアム世代では12・4%が「興味がある」、27・6%が「どちらかというと興味がある」とし、合計40・0%が興味を持っていることが明らかになった。この割合は他世代(30・1%)と比較して10ポイントほど上回るものとなっている。世代 に食生活を比較すると、べジファーストを実践しているのは67・5%(他世代59・1%)、「サラダだけで食事を完結する時がある」と回答したのは19・2%(同11・5%)と、ミレ二アル世代は他世代以上に植物性食中心の食生活を送っていることがわかった。
 普段の食事で動物性・植物性を意識しているか質問したところ、他の世代の32・0%に対し、ミレ二アル世代は26・2%と意識が低いことがわかった。また、植物性食中心のライフスタイルに興味を持った理由を調べたところ、ミレ二アル世代は「おいしそうだから」が28・5%で、他の世代(17・7%)よりも10ポイント以上高くなっている。ミレ二アル世代にとって、植物性食は意識して摂取する特 なものではなく、「おいしそうだから」と自然に取り入れる存在になっているものと考えられる。
技術革新によって誕生した植物性の肉・チーズ・卵・マヨネーズ・シーフードなど、いわゆる「PBF」を取り入れたいか質問したところ、ミレ二アル世代の84・5%が「取り入れたい」と回答。他世代では78・8%であり、より抵抗感なく受け入れられていることがわかった。
〈米国ミレ二アム世代の実態〉
米国ミレ2アル世代の食生活のスタイルを見ると、38・7%が「ベジタリアン」とし、16・6%は場合によっては肉も食べる柔軟な菜食主義者「フレキシタリアン」と答えた。身近にベジタリアンがいるという環境にいることがわかる。植物性食中心のライフスタイルへの興味を聞くと、国内ミレ二アル世代の40・0%を大きく超える60・1%が「興味がある」「どちらかというと興味がある」と回答した。
 植物性中心のライフスタイルに興味を持った理由を日米のミレ2アル世代で比較すると、米国では「安全性」が30・8%、「環境への配慮」が22・4%となっており、日本の5・5%、3・0%と比べ、5倍以上の高い数値となった。さらに「家族・友人の影響」と回答したのは米国が23・2%で、日本の1・2%の20倍以上となっている。実際の行動においても、米国ミレ二アル世代では、日本の同世代以上に植物性食中心の食生活が徹底され、48・6%が「週に回以上、肉や卵などを食べないようにしている」と回答した。また、米国ミレ二アル世代の72・1%が普段の食事で動物性か植物性かを意識しており、これは日本の26・2%の倍以上。また、75・9%が動物食を減らしたいと回答。動物性食の摂取意向 に「大豆製品」摂取意向および新技術で生まれた「PBF」への受容を確認すると、動物性食を減らしている人の55・2%が「大豆製品」の摂取意向を持ち、96・8%が「PBF」を取り入れたいと回答。動物性食を避けるほど、その割合が高まることがわかった。
 



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