㈱カネカ 
   カネカと農研機構が
  小麦の品種改良短期間で
 可能な新技術開発
     
   ㈱カネカ(東京都港区・角倉護社長)は19日、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県つくば市・井邊時雄理事長、以下農研機構)生物機能利用研究部門の今井亮3主席研究員と共同で、小麦の品種改良を短期間で可能にする新技術「インプランタゲノム編集技術」を開発したことを明らかにした。
 この技術は、植物の芽に遺伝子や酵素を直接導入する技術「iPB法」(in plantaParticle Bombardmentの略。芽の生長点にある生殖細胞『花粉、胚珠等』に遺伝子導入する技術)にゲノム編集技術を組み合わせた汎用性(従来のゲノム編集技術と異なり、ゲノム編集酵素を染色体に組み込むことなく遺伝子改変が可能なため、迅速な品種改良ができる)の高い新規育種技術。同研究成 は、作物の品種改良を大きく前進させるものであり、3月15日から名古屋で開催された日本農芸化学会2018年度大会でトピックス演題として発表した。
 なお、同研究は、農林水産省の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)次世代農林水産業創造技術「ゲノム編集技術と開花促進技術の普及と高度化」における成 を含んでいる。
 同技術を用いることで、従来の遺伝子導入技術では必須であり、時間を要していた組織培養が不要となり、育種プロセスを大幅に簡略化できる。さらに、幅広い小麦品種に適用できることから、有用品種の開発を大幅に加速することができる。今後は、小麦だけでなく、大豆やトウモロコシ、ジャガイモなどの主要作物への応用が期待されている。
 同社では「食の安心・安全、また、安定供給に繋がるソリューション提供を目指し、オープンイノベーションも活用しながら、機能性や多収性に優れた作物品種の技術開発を進めていく」としている。
 


  カナダ菜種