東京油問屋市場
   第118回起業祭で立会いを開催
  豆種油三品ほか全建値同事
 金田理事長「油問屋市場も改革を」
     
   東京油問屋市場(東京都中央区・金田康男理事長)は23日、東京・中央区のロイヤルパークホテルで「第118回起業祭(創立記念祭)」を開催した。当日は会員問屋、賛助会員 メーカーをはじめ、関係団体から多数が出席し、起業祭を祝った。
起業祭は初めに式典を行い、金田康男理事長(カネダ社長)が式辞を朗読。その後、 同市場建値委員会による3月後半の立会いが行われ、金田雅律委員長(マスキチ社長)が「世の中、いろいろなニュースが飛び交い、世界情勢もいろいろだが、とくに直近ではアメリカと中国が貿易戦争を始めるということが大きな話題となっている。我々にとって原料であるカナダの菜種は高止まり、米国大豆は南米の天候不良、また、中国が貿易戦争と言いながらアメリカから大豆を買っていることで、なかなか相場は下がらない。一方で、国内においては流通コストが上昇しており、大変厳しい状況になってきている。こうした中、我々としてもそうしたコストを転嫁できるような商売にしていかなければならないと思っている。それには、相場をしっかりとしたものにしていく必要があると考えている。ただ、為替が今日は104円台まで円高が進み、これが良いことなのかどうか。輸入コストは下がるかもしれないが、国内でいろいろな製品が下がってくるようなことがあればインフレ2%というのはとても難しく、また価格競争になるのではないかという心配も出てくる。我々としては、メーカー各社と手を取り合って、しっかりとした商売をしていかなければ生き残っていけないと思っている。改めてご協力をいただきたい」と挨拶した。
 立会いでは、製油各社が積み残し分の値上げを進めている主要斗缶三品に関して、今回も同事据え置きとした。この結 、大豆油は上値3,900円、中値3,750円、下値3,500円、菜種白絞油は上値3,900円、中値3,750円、下値3,500円、菜種油(赤水)は上値4,400円、中値4,100円、下値4,000円となった。
 このほかの建値も、全て同事据え置き。
 この後、懇親会に移り、はじめに金田康男理事長が「政治という観点から見ると、世界的に風雲急を告げているのかという感じがする。一方で経済はというと、本日の立会いでも全てが同事となったように、言葉で言うと適温経済、あるいは適温相場というものが続いているのではないかと思う。こうした中、このままで我々の業界はいいのか。適温の中にいると、いつのまにか衰退していくという恐れもある。とくに、こうした時は自分自身で変わっていくというような意志を持たないと、どんどんマンネリの世界に入っていく怖さがある。そういう意味でも、東京油問屋市場もいろいろと改革を進めていかなければいけないと、理事長として思っている。東京油問屋市場を改革していくには、ぜひ、ここにご参集の皆さまのご協力、ご鞭撻が必要であると思っている。さらなるご指導をお願いしたい」と挨拶した。
引き続き、製油メーカー各社を代表して、日本植物油協会の今村隆郎会長(日清オイリオグループ会長)が「製油業界も昨年は冬の寒さのように、大変厳しい環境であった。今年こそ、ぜひ冬の厳しさ、休眠打破し、暖かい春を迎え、花を開かせたいと思っている。花も桜のようにすぐに散るのではなく、少しもつような花にしていきたいと思っている。こうした中、油も少しずつ追い風になってきていると感じている。先ごろ、ある週刊誌の記事で、老けない油の第1位に菜種油を挙げていた。週刊誌などではこれまでネガティブな記事が多かったが、ここにきてポジティブな内容の記事が増えてきている。そういう意味では追い風になってきているのではないかと感じている。この追い風をしっかりととらえ、新しい風にして、暖かい春に飛躍していきたいと思っている。そして、私ども製油メーカーと油問屋市場の皆さまで連携し合って、新しい風に乗ってさらに飛躍していきたい」などと祝辞を述べた。
 懇親会はこの後、全国油脂販売業者連合会の宇田川公喜会長(宇田川商店社長)の乾杯で和やかな懇親の場に。最後は東京油問屋市場の島田豪副理事長(島商社長)の油締めで散会した。
 


  全 農