ヤ シ 油
   ロッテ相場は1100ドエウ台で弱基調
  欧州向けBDF需要減退
 2月の比コプラ生産一割減に
     
   ヤシ油相場は昨秋以降、右肩下がりの展開。フィリピンのコプラ生産回復、マレーシアのパーム油・パーム核油の軟化に追随するほか、今年に入ってからは、欧州におけるヤシ油由来のBDF需要の弱まりが相場の下げ足を早める要因となっている。ロッテルダム相場は現状、1,100ドル台前半まで値下がり。1〜2月のコプラ生産は前年を下回って推移しているが、今年全 に関して、生産に不安要素はないとしており、相場は当 、弱基調が続くことが予想されている。
 昨年来、コプラ、パーム核油の生産は、一昨年のエルニーニョによる減産から着実に回復。ラウリン全体の需給緩和が明確になったことを受け、ヤシ油、パーム核油とも相場は大きく下落している。今年に入っても弱基調の中、ヤシ油については「欧州向けヤシ油由来BDFの需要が弱まっていることが下げ相場を加速させる形となった」(トレーダー筋)という。この要因については、「世界的な傾向であるが、欧州においてもやはり、電気自動車への移行がその背景にあるようだ」(同)としており、フィリピンのコプラディーラーがこうした下げのタイミングで、抱えていたコプラの売りに走ったことが今年1〜2月の値下がりにつながったものと指摘している。
 一方で、コプラ生産はこの1〜2月、前年を下回って推移している。ただ、これは季節的な要因との受け止めで「雨季で雨が多いことから、乾燥に時間がかかっているためではないか」(同)としている。今年の生産 について、現段階では不安要因はなく、平年並みの生産になるものと見られている。
 今後の相場動向については、マレーシアのパーム油・パーム核油が引き続き弱そうで、上値が重いことは間違いない。パーム油は、インドの輸入関税引き上げやマレーシア政府の輸出関税再開など弱材料が重なり、軟調な動きに終始している。ディーラーらがコプラを放出したことで、下げ止まる可能性もなくはないが、シカゴ大豆の高止まり以外、内外要因とも強調材料は見当たらず、地合いの弱さは当 、変わりそうもない。
 フィリピンのコプラ生産量は1月が20万5,560トンで前年同月と比べ31%減、2月が17万5,051トンで同10%減。1〜2月累計では38万611トンで前年同期比23%減となった。過去5年平均(39万9,146トン)との比較でも5%減。一方、ヤシ油の輸出 は1月が7万8278トンで前年同月比45%減、2月が5万7,100トンで同21%減。1〜2月累計では13万5,378トンとなり、前年同期比37%減。過去5年平均(15万3,566トン)との比較でも12%減。
2月パーム核油在庫27万4529
前月比7%減も前年比38%増に

MPOB(マレーシア・パームオイル・ボード)がこのほど発表した今年2月分のパーム油需給統計によると、当月のパーム核原油生産量は16万1,124トンで前月と比べ22・0%減となった。前年同月との比較では9・0%増。
 パーム核原油在庫 は15万9,718トンで同14・4%減、精製パーム核油在庫 は11万4,811トンで同6・2%増。トータル在庫量は27万4,529トンで同6・8%減となった。前年同月との比較では38・0%増。
 パーム核油輸出 は10万8,017トンで前月比48・1%増。前年同月(7万1,842トン)との比較でも50・4%増となっている。
 


 東京油問屋市場