東京油問屋市場
   東京油問屋市場が起業
  植物油協会・今村会長が来賓祝辞
 追い風を新しい風にして飛躍を
     
   東京油問屋市場(東京都中央区・金田康男理事長)は23日、東京・中央区のロイヤルパークホテルで「第118回起業祭(創立記念祭)」を開催した。当日は、日本植物油協会の今村隆郎会長(日清オイリオグループ会長)が来賓祝辞、全国油脂販売業者連合会の宇田川公喜会長(宇田川商店社長)が乾杯の挨拶を次のとおり行った。
日本植物油協会・今村隆郎会長
一、 まずは、東京油問屋市場の第118回の起業祭、そして立会いについてお祝いを申し上げたい。また、平素は会員企業様に我々製油メーカーが大変お世話になっていることに改めて御礼申し上げる。118回という長い歴史を持った油問屋市場である。このルーツは江戸時代、1660年。油仲間寄合所からスタートしているわけである。その後、1901年に東京油問屋市場が設立。20世紀が始まる年にスタートし、その時代から今日まで起業祭が継続して開催されているということで、まさに油の歴史は東京油問屋市場の歴史であると言っても過言ではない。その間、先輩の皆さま方にはご苦労があったと思うが、それを乗り越えて現在に至っていることに対して改めて敬意を表したい。私ども製油メーカーも江戸時代から油問屋市場の皆さまと一緒に歴史を刻んできた。私どもの生産と油問屋様の配送・販売が一緒になって連携して、現在があるということだと思う。そういう意味では、まだまだこれから120年、130年と歴史を刻んでいただきたいと思っている。
一、 ようやく暖かくなってきた。今年の冬は非常に寒く、日本海側、とくに北陸では雪の災害が多かった年であった。東京では桜の開花宣言も出ているが、これから少しずつ暖かくなり、春が迎えられるということで、この週末あたりからは、お花見の客も多くなってくるのではないかと思う。桜の開花の時期というのはどうも、その時の冬の厳しい寒さがあるのかどうかが非常に大きな影響を与えるそうだ。桜の花の芽は、秋ごろから眠り、休眠状態に入るとのことだ。これを目覚めさせるのが冬の厳しい寒さとなるようだ。これがないと、開花が遅れたりするとし、暖冬の時はどうして遅れる。従って、今年の桜の開花は平年よりも東京で9日ほど早かったということで、これも昨年来の冬の厳しさかなと思う。
一、 製油業界も昨年は冬の厳しさのように、大変厳しい環境であった。今年こそ、ぜひ冬の厳しさ、休眠打破し、暖かい春を迎え、花を開かせたいと思っている。花も桜のようにすぐに散るのではなく、少しもつような花にしていきたいと思っている。こうした中、油も少しずつ追い風になってきていると感じている。先ごろ、ある週刊誌の記事で、老けない油の第一位に菜種油を挙げていた。週刊誌などではこれまでネガティブな記事が多かったが、ここにきてポジティブな内容の記事が増えてきている。そういう意味では追い風になってきているのではないかと感じている。この追い風をしっかりととらえ、新しい風にして、暖かい春に飛躍していきたいと思っている。そして、私ども製油メーカーと油問屋市場の皆さまで連携し合って、新しい風に乗ってさらに飛躍していきたい。
全国油脂販売業者連合会・宇田川公喜会長
一、 昨年、全油販連で企画委員会を立ち上げ、いろいろ油のことを勉強しようと動いている。関西油脂連合会、愛知県油脂卸協同組合、そして東京油問屋市場のメンバーで話し合いを行い、6月に第1回目を行うことが決まった。大阪、名古屋でも同じように実施していく。その中で、まずは油の歴史、問屋の歴史を学ぼうということになった。
一、 講師を私が務めることになったが、そのきっかけは昭和36年2月、いまから56年前、油問屋経営白書というのがあって、4%運動=口銭を4%にしてほしいという運動。その理由として、昭和32年の高卒の人件費が6,000円だったのが、3年間で1万円を超えている。毎年20%伸びていると。その他の諸経費も30%ずつ、ガソリンも15%ずつ上がっている。国鉄の運賃も15%上がっている。そして、配送費がその当時、斗缶で30円見当、その時の相場が何と1位2500円ということで、4%ということは100円ほしいということ。その当時から1%、2%の口銭であり、いまは直送が増えているが、当時は斗缶をその中で運んでいたわけである。よくやっていたなと思う。
一、 その時に見直されたということであり、その前からその口銭でやっていたという歴史があったわけだ。このままでは死活問題ということが記されている。当時、東京油問屋市場で約130社が連名で決意書を作り、メーカーさんにお願いするなどしていたようだ。過去を振り返って油のこと、問屋の歴史を勉強することで、各営業人の会社の方々に伝えていきたいと思っている。皆さまにもご協力をお願いして、がんばっていきたい。
 


 ㈱ADEKA