㈱ADEKA
   斉藤食品企画部長が販売方針など  
  18年度新製品発表会を開催
 取引先の課題解決などで貢献を
     
   ㈱ADEKA(東京都荒川区・郡昭夫社長)は27日、本社で「18年度RISU BRAND新製品発表会」を開催した。今回は、「未来を拓くRISU BRAND」ーーをテーマに、賞味期限の延長や人手不足などユーザーの抱える課題解決に貢献する新商品として、パンの歯切れ・口溶けが向上する酵素系機能性練り込み用マーガリン「コンツェル」、ジューシー感が向上するデニッシュ向け練り込み用マーガリン「エレバールクレア」など加工油脂4品、パンのしっとり感を持続させる機能性練り込み用クリーム「ビオラモイスト」など加工食品4品の計8品を新発売する。
 発表会では、はじめに同社食品企画部の斉藤隆浩部長が今期(17年度)業績概況と新製品のコンセプト、販売方針などについて説明した。
 斉藤部長はまず、「当社は中長期的な方針として『ADEKA VISION2025』を策定した。それをありたい姿として、この達成に向けて2015年に中期経営計画をスタートし、17年度が最終年度となっている。コア事業を中心とした規模の拡大方針の下、樹脂添加剤、食品事業を中心に成長分野への投資を行っている。食品においては、シンガポールに加工食品の製造ラインが稼働した」とした上で、今期ここまでの業績概況について「第3四半期の食品事業の連結業績は増収減益となっている。国内基盤強化、海外展開加速、事業領域拡大方針の下、販売強化による規模の拡大を国内、海外で推進してきた。原材料の高騰、とくに海外の乳製品の高騰で利益 では苦戦をしているが、規模の拡大については一定の成果が出ている。その中で牽引するのが新製品である。2017年は7品目を上市した。18年も8品目を上市する。私どもは、お客様と直接触れ合う営業マンらがニーズを取り込み、それを形にしていくという姿勢の下、その結果が品目数に表れている。2017年度の結果については、計画を上回る見通しとなっている。
 その中で、当社は加工油脂、加工食品を持っているが、前年増分の約6割を新製品が占めている。16年度の新製品を加えると7割強ということで、その寄与率は高いものと評価している。新製品についてはコンセプトを重視している。当社の新製品が取引先やその商品にとって、どのような価値があり、貢献できているかである。2017年度の販売量を見ると、この点を丁寧にお客様に伝えることができた結 であろうと考えている」と振り返った。  18年度の販売方針について、斉藤部長は「17/18年の市場動向を見ると、商品 では健康訴求など高単価商品の反 、安価な商品もということで、100円パンというものはそう多くは見受けられないが、価値は訴求しつつ、価格は抑えられているという見方をしている。また、加工食品の製造現場においては、労働人口不足による省力化の動きという観点で、コスト増加や省力化のための自動化が本格化してくるものとみている。流 においては商品のロス削減ということで、賞味期限の延長が市場で台頭してきている」と昨今の食品マーケットの動向を分析した上で、「こうした背景の中で、顕在化している課題がより顕著になってくるものと考えている。例えば賞味期限延長においては、日数が増えるとパンは老化する。取引先ユーザーは常に対策を行っているが、さらにこの辺りが顕著になってくるであろうことに着目し、18年度の新製品を設計した。製パン・製菓、洋菓子の市場に販売していく。当社の考える新製品は、取引先からの支持を計るものと考えている。18年もコンセプトをしっかりと伝え、原材料の一翼を担うメーカーとして、しっかりと貢献していきたいと考えている」と強調した。
 引き続き、青木幸央マーケティンググループリーダーが新製品のテーマなどについて説明。「新製品開発にあたって、当社では取引先の声、いわゆる顕在ニーズと市場環境から想定される潜在的ニーズをもとに研究開発を行い、新製品を創出している。特長のある製品と技術、サービスで取引先の課題解決と価値ある商品作りをサポートすることを目指している」とした上で、食品業界を取り巻く環境について
節約志向による低価格商品と高付加価値商品の二極化
食の安心・安全に対する消費者の関心の高まり
少子高齢化による労働者・熟練者不足の顕在化ーーを挙げた
ではコストパフォーマンス、付加価値
では健康訴求、添加物の低減・削減、トレサビリティー、サステナビリティー
では省力化、効率化、自動化ーーがキーワードになると指摘し、こうしたニーズを具現化した一例として、17年度の新商品として上市し、好評の「ジェネルー」を挙げ、「コンパウンド率以上のバター感、ブルターニュ産バター配合、練り込まれやすい物性、乳化剤不使用という製品特長が、市場環境のキーワードに合致した商品となっている」と説明した。
 18年度の新製品については、「さらに使いやすさにフォーカスし、今年度の新製品では、おいしさを作る使いやすさとして、新製品を販売していく。使いやすというのは、単純に作業性だけではなく、コストパフォーマンスであったり、安心・安全、昨今では乳製品の不足ということもあり、安定して供給できることも、ユーザー側にとっては使いやすさにつながることだと考える」と強調した。
 18年度の新製品のテーマは「未来を拓くRISU BRAND」ーー。青木リーダーは「RISU BRANDは今後も変化し続ける環境に適応する新製品とサービスを じて、取引先の製品開発や課題解決に向けて貢献していく」と強調した。(新製品の概要等は続報)。


  ㈱カネカ