パーム油
   マレー相場は先週も弱基調に
  原油輸出関税再開など圧迫
 3月輸出量増加も反動減を想定
   
   マレーシアのパーム油相場は、先週も全般は弱地合い。3〜4月の生産が増加するとの見方に加え、リンギット高が圧迫要因となっている。輸出需要がここにきて前月を上回ってきたことは下支えするも、来月から輸出関税が再開される前の駆け込み需要の側 が強く、4月以降の反動減が予測されることから、上値は限定されている。先週29日の先物相場は6月きりで前日比14リンギ安の2,404リンギ。FOB価格はRBDパーム油で6月積み650ドル前後で推移している。
 先週後半は、リンギット高の進行がパーム油相場を下押しした。リンギットは現地3月28日、約2年ぶりの高値を付けた。このほか、マレーシア政府が先月、輸出関税を撤廃していたパーム原油について、4月8日から5・0%の課税率で再開すると発表したことが絶えず相場を圧迫する要因となっている。現状、輸出関税再開前の駆け込み需要で、3月の輸出 は月後半にかけて増加傾向を示しているが、4月はその反動減が想定されている。
 SGSによると、3月1〜25日までのマレーシア・パーム油輸出 は119万261トンとなり、前月同期(107万6,563トン)と比べ10・6%増となった。主な国 内訳は、中国が10万6,864トン(前月同期6万6,670トン)、EUが23万4,268トン(同30万5,721トン)、インドが31万3,233トン(同22万1,115トン)、パキスタンが5万8,395トン(同2万7,000トン)、米国が4万2,575トン(同7万2,290トン)など。
 AmSpec社では、116万5,833トンで同(106万4,823トン)比9・5%増。
 3月後半にかけて伸長し、前月を下回って推移していることは相場を下支えするも、関税再開後の落ち込みが想定されていることから、上値は限定されている。 
このほか、3月の生産量について、増加するとの見方も弱気に拍車をかける格好。MPOA(マレーシア・パーム油協会)はこのほど、3月1〜20日までのマレーシアのパーム油生産 が前月同期と比べ5・8%増となっていると発表。半島マレーシアが同10・9%増、サバ州が同2・3%減、サラワク州が同7・2%減で、半島部が伸長している。
 今後の相場動向については、アルゼンチンの乾燥による減産懸念で高止まりする米大豆以外は当 、強気になれる要因は見当たらない。これから、増産期を迎えることから、輸出が伸びなければ需給はさらに緩和されることになる。輸出需要は3月の駆け込み需要の反動が出そうで、「4月の輸出需要減退が明らかになった段階で、さらに下値を探る空気が強まる可能性」(トレーダー筋)も指摘されている。当 は10日発表予定の3月分の需給統計待ち。
 



  米農務省