米農務省
   大豆の作付意向面積は8,898万Aに
   事前予想下回りシカゴ急伸
 期待裏切る水準で相場下げ遠く
   
   米農務省が3月29日に発表した作付意向面積および四半期在庫報告によると、大豆に関しては作付が事前予想を下回る強気の数字が示された。作付意向 積は8,898万エーカーで予想平均を下回ったほか、前年実績にも及ばなかった。アルゼンチンの乾燥による減産懸念でシカゴ大豆相場が10ドル超えと高止まりしているにもかかわらず、意向 積が増加したことに「市場の大半は驚きをもって受け止めた」(トレーダー筋)という。
 四半期在庫は予想平均を上回る21億700万ブッシェルとなったが、相場にはほとんど影響せず、作付減の強いインパクトを反映し、当日の大豆相場は5月きりで前日比26・75セント急伸し、1044・75セントで引けた。
 米国大豆の作付意向面積は8,898万2,000エーカー。予想平均の9105万6000エーカーを2・3%、前年実績(9,014万2,000エーカー)を1・3%下回る水準にとどまった。2月の米農務省アウトルック・フォーラムでの予想9000万エーカーにも届かず、「今回の発表はビッグサプライズ」(トレーダー筋)となり、相場に対しては極めて強気な内容となった。
 一方で、4半期在庫(3月1日時点)は21億700万ブッシェルで、事前予想の平均20億3,000万ブッシェル(予想レンジ18億1,000万〜21億1,100万ブッシェル)を上回った。また、前年同期の17億3,900万ブッシェルとの比較では21・2%増となっており、需給の緩和が改めて明確となったことは間違いない。
 しかしながら、当日のシカゴ相場は、四半期在庫の増加には目もくれず、予想を下回った意向 積が急伸に導いた。アルゼンチンの乾燥による減産が現実のものとなる中、大豆相場は1月末から10ドル超えに高騰。年始の水準と比較すると、前日の段階で期近は約7%近い上昇となっている。相場高止まりを背景に、農家の作付意欲は旺盛と見られ、意向 積は少なくとも9,000万エーカーを超え、過去最高を更新することが確実視されていた。予想外の作付減が強い支援要因となり、大豆相場は急伸した。
 市場はここで、作付拡大が示され、相場は軟化するとの期待だったが、当面はこの作付意向 積の数字で走ることになる。今後は天候と作付進捗に関心が移っていくが、大豆相場の下げは、しばらく遠のいた感が強い。
 コーンの作付意向面積は8,802万6,000エーカー。事前予想の平均8942万エーカーを1・6%、前年実績(9,016万7,000エーカー)も2・4%下回った。2月の米農務省アウトルック・フォーラムでの予想9,000万エーカーにも届かなかった。大豆と同様、予想を下回る水準となったことは大きなサプライズとなり、当日のシカゴ相場は5月きりで前日比14・25セント高の387・75セントに反発した。
 一方、四半期在庫は88億8,800万ブッシェルで、事前予想の平均87億6,000万ブッシェル(予想レンジ85億5,000万〜88億8,100万ブッシェル)、前年同期の86億2,200万ブッシェルをともに上回った。
 大豆、コーンの作付面積が下回った要因については不透明感が強いが、綿花や春小麦の作付が増加しているという。
 



 2018年通関