マレーシアのパーム油相場
   マレー3月末在庫232万トン6%減
  予想上回る水準で弱材料に
 堅調な輸出需要は相場を下支え
   
   マレーシアのパーム油相場は、3月末在庫が予想を上回ったことから再び値を下げる展開。先物相場は先週末、一時2,500リンギと約1カ月ぶりの高値に上昇したが、今週は10日に発表された3月の需給統計を受けて、軟調な動きに転じている。輸出関税の免税措置延期や米中貿易摩擦、ラマダンを前にした輸出需要増予想など強材料は散見されるも、上昇に導くだけの力強さは欠いている。11日の先物相場は6月きりで前日比比2リンギ安の2431リンギ。FOB価格はRBDパーム油で7〜9月積み657・50ドルで推移している。
 MPOB(マレーシア・パームオイル・ボード)によると、今年3月のマレーシア・パーム原油生産 は157万3,957トンとなり、前月と比べ17・2%増となった。前年同月(146万4,021トン)との比較でも7・5%増。
 在庫量は原油在庫が134万4,863トンで同13・9%減、精製パーム油在庫が97万8,595トンで同6・8%増。トータル在庫 は232万3,458トンで同6・2%減となった。前年同月(155万3,219トン)との比較では49・6%の大幅増。
 輸出量は156万5,317トンで前月比19・2%増、前年同月(126万5,800トン)との比較でも23・7%増となった。
 事前予想の平均は、生産量が149・5万トン、輸出量が156・5万トン、輸入量が5万トン、在庫量が226・5万トンで、事前予想を上回った月末在庫を受けて、先物相場は再び弱気に転換した。
 マレーシア政府の輸出関税再開の延期、米国と中国の貿易摩擦で中国の大豆輸入 が減り、その分マレーシア・パーム油の需要が拡大するとの期待感、さらにはラマダンを控えた輸出需要の増加見 しなどを受け、先物相場は先週6日、6月きりは終値で2505リンギと、約1カ月ぶりに2,500リンギ台を回復した。ただ、今週は弱気な需給統計もあって軟調気配。力強く上昇していく雰囲気にはない。
 4月前半の輸出需要は堅調。SGSによると、4月1〜10日までのマレーシア・パーム油輸出 は45万659トンとなり、前月同期(33万9,931トン)と比べ32・6%増となった。主な国 内訳は、中国が2万6,000トン(前月同期1万5,000トン)、EUが12万6,798トン(7万6,825トン)、インドが6万5,570トン(同8万9,250トン)、パキスタンが4万5,600トン(同2万400トン)、米国が1万4,780トン(同1,000トン)など。
 当面の相場見通しは2,400〜2,500リンギのレンジ。上値、下値とも、そのラインを大きく突き抜けるような材料は今のところ乏しい。中国の需要増期待も、結局とのころ、「中国は米国から大豆を買わざるを得ない」(トレーダー筋)との見方が大勢で、相場を持ち上げるまでには至らない模様。ラマダン前の輸出増は下支え要因。
 


  ㈱Jーオイルミルズ