米 国 牛 脂
   と畜頭数堅調で供給に余剰感
  工業用BF級は660〜680ドルに 
 アジア向けやBDF需要下支え
   
   米国牛脂相場は、米国内の牛と畜頭数増加に伴う潤沢な供給環境を受けて、今年ここまで安値圏での推移。西海岸積みは工業用BF(ブリチャブル・ファンシー)級でFOB660〜680ドルと、狭いレンジでの値動きが続いている。アジア向けやBDF向けの堅調な需要で上昇局 が見られたものの、4月に入って再び、20ドルほど軟化している。豚を含めて好調なと畜が続く中、米国内での動物油脂全 に余剰感が出ていることは確かだ。競合するマレーシアのパームステアリンが弱いことも上値を抑える要因。
 ただ、これから夏場に向かう中、牛脂は使いやすくなることから、需要は堅調な動きが想定される。「前年のこの時期と比べ相場の水準自体が低いこともあり、さらに大きく下押しするまでには至らない」(トレーダー筋)と見られる。
 年明け以降も、米国の牛と畜は好調な動きに終始している。これは牛ばかりでなく、豚と畜も同様で「米国の牛・豚と畜頭数はハイペースとなっており、とくに2月の牛と畜頭数は同月としては過去最高の数字となった」(同)という。4月2〜7日の週の米国牛と畜頭数は61・5万頭(前週59・4万頭)で前年同期の57・8万頭を6・4%上回っている。豚と畜頭数も233・5万頭(前週239・1万頭)で前年同期の231・8万頭を0・7%上回っている。米国内の動物油脂全 に余剰感が出ていることが、牛脂相場の頭を絶えず抑える格好となっていることは確かだ。
 一方で、西海岸相場は引き続き、アジアからの引き合いが強いこと、また、米国内のエネルギー業界向けの取引が活発で、下値も限定されている。西海岸積みBF級は660ドルで越年後、2月にシンガポール向けの需要が入り、680ドルに上昇。2〜3月と横ばいで推移したが、4月に入って再び660ドルに下げた。
 今後は例年通り、夏場に向けて牛脂は使いやすくなることから需要が増え、相場もある程度上昇していくことが想定される。ただ、供給が潤沢であるというファンダメンタルズ要因に加え、競合するマレーシアのパームステアリンの地合いが弱く、大きく値を上げる状況にはないと見られる。
 現地4月12日現在の北米西海岸積み牛脂のグレード 相場(4〜5月積み/トン当たりFOB)と日本での岸着価格(キロ当たり/為替レートは1米ドル=107円60銭)は次のとおり。

TW(トップ・ホワイト)級
710ドル(2月7日730ドル)、岸着=99円07銭(同103円06銭)

EXF(エクストラ・ファンシー)級
690ドル(同710ドル)、岸着=96円86銭(同100円81銭)

BF級
  660ドル(同680ドル)、岸着=93円55銭(同97円43銭)。

YG(イエロー・グリース)級
  73円10銭(同76円59銭)
 


 米国食肉輸出連合会