オリーブ油
   17/18年スペイン生産量110万トン 
  イタリアは30万トンに回復
 相場軟化も在庫なく現状底値か
   
   17/18年のスペインのオリーブオイル生産 について、サプライヤーの見方は110万〜115万トン。生育期の乾燥天候の影響が残り、前年を下回る水準となった。18年産については、3月は降雨があり、サプライヤー側はポジティブな受け止め。時期尚早ではあるが、17年を上回る生産量を期待しているという。
 一方、イタリアは当初予想 り30万トン。昨年の7〜8月には乾燥による生育の不良が懸念され、16年の18万トンに続き、2年連続の不作も心配されたが、夏の終わりに降雨があったことに加え、生産の約55%を占める南部のプーリア地方は比較的灌漑が整備されていることもあって、結 的には生産に深刻な影響を与えるまでには至らなかった。ただ、中北部(トスカーナ地方)は乾燥天候によって1部で前年から半減する地域もあったという。
 品質も良好。16年産は大幅減産となったことに加え、湿潤な天候だったため、オリーブバエが発生し、品質が悪化したが、17年産は高温乾燥だったことから害虫被害がなく、エキストラバージン(EV)の割合も高く、高品質となっている。トスカーナなど中北部で収穫時に大雨があったようだが、収穫には大きな影響は与えなかったという。18年のイタリアについては、1部地域で冬が寒く、オリーブの木に悪影響が出ることが懸念されたようだが、現状は大きな問題にはならない模様。
 現地相場は、イタリアの回復が表 化した昨年後半から軟化傾向に。同国の現地価格はEVで、ピークだった約1年前のキロあたり6ユーロ超えからは値下がりし、3月段階で4ユーロ半ばから後半での推移。スペインは同3ユーロ台となっていた。その後も、相場は軟化傾向にあり、現状はイタリアが4ユーロ前半、スペインは3ユーロ近辺まで値を下げている。
 ただ、16年産のイタリアの大減産、スペインも130万トンと15年の140トンを下回ったことから、期初在庫はほとんどなく、需給の緩和はまだ先のことになりそう。従って、相場は現状が底で、次のクロップの状況が見えるまでは下げ止まる公算が高い。スペイン、イタリアとも今のところ天候は順調のようで、5〜6月の花の咲き方が良好となれば、夏以降に18年産の豊作見通しが市場に伝わり、そこから下げに入ることが想定されている。
 なお、このほかの生産国では、ギリシャが30万トン(前年19・5万トン)、ポルトガルが7・9万トン(同6・9万トン)、トルコが28・7万トン(同17・7万トン)、チュニジアが22万トン(同10万トン)、モロッコが14万トン(同11万トン)、シリアが10万トン(同11万トン)、全世界では289・4万トン(同253・9万トン)となっている。世界生産 は前年実績こそ上回っているものの、15/16年度と比べ9%減となっている。
 


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