製油各社の第1四半期
   製油各社ミール高で採算は改善
  積み残しの油価是正が課題
 高値原料抱え加工油脂も厳しい
   
   製油各社の今第1四半期は、前期に引き続き厳しい内外環境下でのスタートとなった。ミール高で搾油採算は1〜3月から改善に向かったが、昨年来進めてきた油脂製品の価格改定が当初計画に未達で、ミール高による収益の押し上げを抑える形。物流費の大幅上昇、資材コストの高騰なども重くのしかかっている。4〜6月も製油側の課題は、積み残し分の油価是正になる。
 一方、加工油脂各社についても、主力原料であるパーム油相場が軟化しており、採算は改善傾向。ただ、欧州バター相場暴騰の余波が残っており、「今上期については高値原料を抱えており、コンパウンド等のコストは厳しい」(加工油脂筋)という。本格的な収益回復は下期以降となりそうだ。
 4〜6月渡しの大豆粕が前回(1〜3月渡し)から平均で3,500円高、菜種粕も前回から同2,700円高での成約となったことは、製油各社の搾油採算改善につながったことは間違いない。アルゼンチンの乾燥天候による生産懸念がシカゴ相場を押し上げ、国内商談の追い風となった。これで、昨年来の油脂製品の値上げが計画通りに進捗していれば、新年度は順調なスタートを切れたはずだが、バルクはともかく、業務用斗缶、家庭用の値上げ遅れがこの4〜6月にも大きく響いている。
 価格改定については、昨年10月からキロ20円、斗缶で300円を打ち出し、実勢化に取り組んだ。バルクでは15円近くの改定が進んだが、家庭用、斗缶は厳しい状況。そもそも、昨年初に掲げたのはキロ30円、斗 500円であって、そこからの比較で言えば、半分にも満たない是正幅にとどまっている。製油各社の前期決算は恐らく大幅減益で終わっているものと思われるが、価格改定の未達が収益悪化に直結したことは疑いない。
 ミール高で搾油採算が改善していることは確かだが、言ってみれば、価格是正の積み残しでミール高の分を相殺してしまう格好。そこに物流費、資材コストの高騰が加わるわけで、今4〜6月も厳しいスタートになっている。前期からの業績悪化を省みれば、4〜6月に関しても油価是正は必須。最低でも現状の水準を維持することが求められている。
 パーム油相場の軟化とヤシ油、パーム核油のラウリン下落で、加工油脂各社の採算も今期、徐々に改善する方向にある。ただ、昨年秋にかけての欧州のバター相場急騰の余波が年明け後も残っており、コンパウンド製品やクリーム類の採算悪化は、まだ払拭されていない。各社は現状も「高値原料を抱えている」(加工油脂筋)ことから、この4月からコンパウド系の値上げを実施したが、やはり計画 りの値上げ幅には届いていないようで、収益の押し下げ要因は残ったままだ。
 バター相場を含め、前年のピーク時から原料相場が下がっていることは確かで、前期の大幅減益からは回復する見通し。本格的な改善は、高値原料を消化した後の7〜9月、あるいは下期からとなりそうだ。
 


 米農務省(USDA)