豆種油斗缶
   製油各社積み残し分の是正注力 
  市場は冷静で相場横ばいに
 物流費や資材上昇で環境厳しい
   
   関東地区の大豆油・菜種油業務用斗缶市場は、新年度入り後も相場は横ばいで推移。製油各社は積み残し分の価格是正を継続する方針だが、市場は冷静で、価格を押し上げる要因に事欠く展開となっている。ミール高で搾油採算は改善に向かっているが、「物流費は高騰しており、資材コストの値上げも著しい」(製油筋)と厳しい収益環境が続いていることを示唆。引き続き、製油側では油価是正に取り組む姿勢であることを強調している。
 メーカー各社の前期決算は、原料相場の高止まりや期前半における一昨年と比較した為替の円安が採算を大きく圧迫し、大方は減益決算を余儀なくされているものと見られる。厳しい収益環境下、各社は年間を して価格改定に努めたものの、当初目標とした斗缶で500円以上については、計画の半分にも満たない値上げ幅にとどまっている。加工用バルクはある程度の進捗を見たが、結局、業務用斗缶と家庭用の価格是正の遅れが製油側の収益悪化を招いたことは間違いない。
 4〜6月渡しの大豆粕、菜種粕価格が値上がりしたことから、搾油採算に関しては1〜3月と比べ改善に向かっている。一方で、価格是正が道半ばであることに加え、4月から物流費がさらに上昇。 代など資材コストも値上がりしている中、トータルコストは厳しく、この4〜6月も積み残した価格是正をやり切ることが各社に求められている最優先課題と言える。ただ、市場は冷静な対応に終始しており、「現実的には現状価格を維持できれば御の字かもしれない」(流 筋)との声も聞かれる。
 シカゴ大豆は10ドル超えをキープしており、カナダ菜種も依然として高止まり。ミール高は4〜6月に関しては追い風も、7〜9月以降は不透明だ。前期の減益決算から回復を たすには、何よりも「適正な油価の実現」(製油筋)が必要不可欠である。もちろん、値下げなどはあってはならないわけであり、新年度早々、製油各社の姿勢が問われる局面が訪れている。
 


 原料大豆粕