ヤシ油相場
   ロッテ相場は1100ドル台弱含みに
   比コプラ生産2割減で推移
 3月の輸出回復基調は下支え
   
   ヤシ油相場は4月も全面に弱含みの展開。マレーシアのパーム油・パーム核油の軟化に追随するほか、今年1~2月においては、欧州におけるヤシ油由来のBDF需要の減速が下押し要因となった。ロッテルダム相場は現状、1,100ドル台前半で推移。1~3月のコプラ生産は前年を下回っているが、昨年来の天候に問題はなく、中長期的に見れば順調な生産 が記録される見込み。一方で、3月の輸出 が回復基調を示したことは下支え要因。地合いの弱さは否定できないが、パーム核油のさらなる下落がなければ、「ロッテ相場は1,000ドルをキープし、下値は限定的」(トレーダー筋)と見られる。
 一昨年のエルニーニョによる減産を背景に、昨年秋口までヤシ油、パーム核油のラウリン相場は高値圏で推移。その後は、生産回復が鮮明となったことで、いずれも右肩下がりの展開が続いている。ヤシ油に関しては今年に入って、「世界的な傾向であるが、欧州においてもやはり、電気自動車へのシフトが明確となったことで、ヤシ油由来のBDF需要が弱まり、結果、ヤシ油の輸出 が前年同期と比べ大幅に減少したことが相場を下押しした」(トレーダー筋)という。ただ、3月の輸出 は前年同月比8%減にとどまっており、輸出需要の回復が「相場の下支え要因となった」(同)と指摘している。
 コプラ生産については、1~3月累計で前年比2割減。ただ、昨年来の雨 に問題はなく、今年の生産量に関しては、「各アナリストらも生産好調とのレポートを公表している」(同)とし、平年並みの生産になることが見込まれている。
 今後の相場動向については、コプラ生産に不安はなく、ファンダメンタルズは弱い。さらに、マレーシアのパーム油・パーム核油もこれから増産期を迎えることから、1時的な上昇局 があっても、上値は限定的と見る向きが大勢だ。1方でオレオケミカル需要は堅調で、パーム核油が大きく下落しない限りは、「下値も1000ドルで支えられそう」(同)としている。
 フィリピンのコプラ生産 は1月が20万5,560トンで前年同月(29万8,741トン)と比べ31%減、2月が17万5,051トンで同(19万3,509トン)比21%減、3月が20万8,102トンで同(21万3,254トン)比2%減。1~3月累計では56万5,784トンで前年同期(70万5,504トン)比20%減となった。過去5年平均(62万4,868トン)との比較でも9%減。
 一方、ヤシ油の輸出量は1月が7万8,278トンで前年同月(14万2,042トン)比45%減、2月が4万4,300トンで同(7万2,442トン)比39%減、3月が7万7,790トンで同(8万4,355トン)比8%減。1~3月累計では20万368トンとなり、前年同期(29万8,839トン)比33%減。過去5年平均(24万9,275トン)との比較でも20%減
 



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