USDA
   18/19年全綿花・飼料穀物需給
  綿花収 を5.4%下方修正
  需要増加で期末在庫1.9%減少
   
   米農務省Jーオイルミルズ(東京都中央区・八馬史尚社長)は17日、本社で「2017年度決算説明会」を開催した。当日は、8馬史尚社長が17年度の取り組みと18年度の方針について、次のとおり説明した。
〈17年度の取り組み状況〉
成長戦略
油脂・育成領域の高付加価値品拡大
家庭用ではオリーブオイルの日常化促進で市場拡大に取り組んだ。残念ながら、原料高騰により値上げを行ったことによって、市場としてはやや踊り場にさしかかってきたと認識。業務用については油の熱媒体ではなく調味機能に特化した「JーOILPRO」、従来のSavorUpをリブランディングして、採用増につなげている。「長調得徳」も10年ぶりにリニューアルし、より体感していただける効 を評価いただいている。
BtoB市場でのソリューション事業強化〜強みの掛け算
  これまで我々が強い販路を築いてきた油脂の中食、外食、加工のお客様に対して、油脂だけでなくスターチ等も含めてお役立ち領域を広げていこうという取り組み。一定の成果があった。
アジアでの海外展開加速
  タイの現地法人がようやく累損を解消して、ようやくスタート地点に立った。
汎用油脂製品の収益力強化
成長戦略というには違和感があるかもしれないが、汎用油脂製品の、この規模を維持していくことは、成長するには重要な取り組み。値上げが計画比で大幅にかい離したことが大きな反省材料。
構造改革
バリューチェーンの効率化・高度化推進
  原料調達、包材調達から販売するところまで、全体での効率化に取り組んできた中でも、特筆すべきは味の素グループとの包材共同調達が想定以上の効果を生んでいる。
中長期視点での生産拠点効率化
  西日本の搾油拠点、住吉を閉鎖し、倉敷を稼働している。
選択と集中および効率化
  これまで長年ご愛顧いただいていた健康食品・サプリメントについては撤退を決定。インドの事業についても、パートナーの問題もあって今回、事業の清算に至った。ただ、長調得徳については、ぜひ残してほしいという要望をかなり強くいただいた。リピートしていただいたお客さんもかなりいたということで、こうした技術は日本だけでなく、評価されるものだと改めて実感した。この経験をしっかり活かせるチャンスを見出していきたい。これまで癌診断薬としてご案内していたメディカルは、長年の赤字から脱却できず、今回、Jーケミカルに移管する中で、組織をよりスリム化し、取り組みを見直す中でようやく単月ベースでは黒字を出せるにようになってきた
経営基盤強化
 人事制度刷新、品質保証、ガバナンス、情報システム強化、加えてブランド委員会を立ち上げ、全社的な取り組みをスタートした。
〈18年度の取り組み〉
 中計達成に向けた取り組みとしては、高付加価値品の進展を掲げている。それぞれのセグメントの中の高付加価値領域を伸ばしていくことで、外部環境変化に強い構造を作っていこうという取り組みを骨格に据えている。
 油脂事業では、汎用品の構造改革で捻出した原資を高付加価値領域の育成に振り向ける。油脂加工品事業では、マーガリン・ショートニングの領域においては製菓分野はインバウンド需要を含めて成長が期待できる。技術、製品でお役立ちをしていく中で、高付加価値製品を拡販していく。また、マーガリン・ショートニング以外でも、オリーブオイル、粉末油脂、風味油、スターチ等を紹介する中で、製菓製パン市場でもソリューションを広げていきたい。粉末油脂については、これまで乳脂を中心やってきたが、新たなフレーバーの機能を付加し、味の素グループ以外の外販も視野に入れていく。
 食品・ファイン事業では、経時劣化耐性へのニーズが拡大する中にあって、我々のスターチなどの素材がお役立ちできる場 はまだまだある。ソリューション事業では、当社のあらゆる製品の可能性を組み合わせ、「強みの掛け算」を推進。油の美味しさやコク味、風味、香りを立体的に再現していく、それを味の素グループと連携しながら提案していく場 がこのところ増えている。そういった場 をさらに拡大していく。澱粉と調味油の組み合わせやスターチと調味油の組み合わせなど、我々の独自価値の提案も拡大している。こうした成 が出ており、さらに深化させるために、7月に向けて、おいしさデザイン工房を八丁堀にオープンさせる。これまでバラバラにいた技術部門のメンバーが一堂に会し、お客様との近いところで技術開発していく。
 海外については、タイの拠点をベースに現地の日系企業に対して、日本品質の原料、アプリケーションを求める顧客に日本と同等の品質のソリューションを提案、採用事例が増えている。
 去る5月10日(現地時間)に今年初めての報告となる2018/19年クロップの米国産「飼料穀物」及び「全綿花」の需給予想を発表した。
 このうち米国産全綿花(収穫は2018年9〜11月)の需給見通しでは、耕地別で作付面積を前クロップ(2017/18年産)から86万エーカー上方修正して1,347万エーカーとした一方で、収穫 積は同22万エーカー(1・9%)下方修正して1,113万エーカーとした。イールド(エーカー当たり収 )については、前クロップから48ポンド(5・4%)下方修正して841・00ポンドとなった。
 耕地別で、収穫面積とイールドを下方修正した事で、新穀全綿花の生産予想は、前クロップから153万俵(1俵=480ポンド)下方修正して1950万俵となった。
 供給量は、期初在庫を前月(4月10日)発表から195万俵(70・9%)と大幅に上方修正して470万俵とし、輸入(1万俵)は据置いた事で、供給合計は同42万俵(1・8%)上方修正して2421万俵となった。
 新穀全綿花のスタートは、イールド低下による生産の落ち込みを期初在庫がカバーする形となった。
 全綿花の需要量は「国内」が、前月発表から5万俵(1・5%)増の340万俵に、「輸出」も前月から更に50万俵(3・3%)上方修正して1550万俵とした事で、需要合計も同55万俵(3・0%)増の1,890万俵となった。
 供給量の増加を上回る需要 の上方修正で、5月末の期末在庫予想は、前月から10万俵(1・9%)下方修正して520万俵となった

 


  綿花