(株)ADEKA
   18/20年度新中計がスタート  
  郡昭夫社長が概要など説明
 海外展開加速で食品売上860億円を
   
   ADEKA(東京都荒川区・郡昭夫社長)は5月25日、本社で「2017年度決算説明会」を開催し、郡昭夫社長が今期からスタートした2018/20年度の新中期経営計画「BEYOND3000」について説明した。
 郡社長はまず、前中計について総括。前中計は「売上高3,000億円のグッドカンパニーを実現する期間」「ADEKA VISION2025の達成に向けた最初の3年間」と 置付け。経営目標は、17年度で連結売上高3,000億円、営業利益240億円、海外売上高1,500億円、海外売上高比率50%。経営指標は営業利益率8%、累計投資額約700億円(3カ年合計で400億円の設備投資計画、M&A枠として300億円を準備)。これに対して、業績推移は最終年度の17年度で売上高2,396億円、営業利益213億円、海外売上高1012億円。郡社長は「残念ながら、目標数値には未達成に終わった。ただ、増収増益トレンドは継続、過去最高の売上げ、利益を更新中である」と説明。
 また、経営指標については「17年度の営業利益率は8・9%で目標を達成。投資に関しては、計画した投資案件を概ね実行し、設備投資累計380億円(目標に対して95%)一方、業容拡大、新規事業創出を目的にM&A枠として300億円を準備したが、株式追加取得による関西圏の食品卸クラウンの連結子会社化、化学品専門商社の昭和興産の持分法適用会社化を実施したにとどまった。残念ながら、大型のM&Aの実行には至らなかった」と総括した。
 食品事業については、3カ年で①中国で加工食品の製造ラインを増設②シンガポールで加工食品の製造ラインを設置などの施策を実施したが、対計画(売上高)と乖離した要因について、郡社長は「練込油脂、チョコレート用油脂等の販売数 が未達となった。また、東南アジア子会社の体制構築は進捗したが、販売数 は伸び悩んだ。結 、計画には届かなかった」と振り返った。
 今期からスタートした18/20年度の新中期経営計画「BEYOND3000」の 置付けは、「ADEKA VISION2025(先端技術で明日の価値を創造し、豊かなくらしに貢献するグローバル企業)」の実現に向けたセカンドステージ。現業の伸長で売上高3,000億円を超える3年間。別途、M&Aを推進する。
 経営目標は、2020年度に売上高3,000億円超(オーガニックグロース)、営業利益率10%、ROE10%以上を目指す。投融資総額1,000億円(3カ年)を予定。うち、設備投資500億円、M&A資金500億円を枠として準備。
 基本方針は「売上高3,000億円のグッドカンパニーになる」。
 基本戦略は次のとおり
3本柱の規模拡大=
「樹脂添加剤」「化学品」「食品」を事業の3本柱として、事業ごとに定める戦略製品の販売をグローバルで拡大する。「戦略製品群を定め、経営資源を投入し、積極的に成長を加速させる」(郡社長)。
新規領域への進出
ターゲットとする「ライフサイエンス」「環境」「エネルギー」分野において、ビジネスモデルを構築し、事業化を推進する。
経営基盤の強化
  CSRを推進し、社会への貢献と社会からの信頼を高める。ADEKAグループの相互連携を強化し、総合力を発揮する。
 食品事業の売上高目標は860億円(17年度実績698億円)。化学品は2,000億円(同1,585億円)、うち、樹脂添加剤が1,030億円(同825億円)、情報・電子が330億円(同233億円)、機能化学品が640億円(同527億円)。その他が140億円(同111億円)
食品の事業戦略は次のとおり。
国内基盤強化
パン・菓子・洋菓子向けの練込・折込油脂(マーガリンやショートニング等)および加工食品(ホイップクリーム等)の販売強化によるシェアアップ、新製品比率アップとコストダウンによる利益性向上を図る。
海外展開の加速
中国、東南アジアで練込・折込油脂、ファットスプレッド、フラワーペーストなどの販売促進による規模拡大(売上倍増)を目指す。中国・常熟では今年度中に、食品の新製造棟建設し、能力増強を図る。
 



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