かどや製油㈱
   家庭用ゴマ油好調で大幅増益に
  小澤社長が決算概況を報告
 8月から消費者キャンペーン展開
   
   かどや製油㈱(東京都品川区・小澤二郎社長)は5月29日、東京・目黒の香港園で業界紙誌との懇親会を開催した。当日は、小澤二郎社長が前期の業績概況と今期の方針、佐野雅明専務が営業概況と原料状況などについて説明。また、販促策として8月から実施する消費者キャンペーン「純正ごま油濃口200g発売記念 宝塚歌劇貸切公演ご招待キャンペーン」の概要を紹介した。
 はじめに、小澤社長は「売上高は単体で298億円となり、かどや製油始まって以来、過去最高の売上高となった。経常利益は52億円となった。原料価格が非常に安定し、前期はスタートから比較的安価な原料を処理できたことが大きい。売上原価を低く抑えることができた」とした上で、具体的には「家庭用のゴマ油が非常に好調に推移。下期から濃口の400gを発売したが、これがよく売れた。このため、純正が減るのではないかとも思ったが、意外と影響を受けずに済んだことから、今期は200gを発売することを決めた。業務用については、出荷は非常に良かったが、原料が下がったため、同業他社の値下げに対応した動きをせざるを得なかったことから、少しその辺で単価が下がったというのが実情だ。輸出は期初から非常に好調に動いた。とくに、加工メーカー、例えば餃子を作っているメーカーなどのゴマ油需要が好調だった」と総括した。
 また、昨年の11月にカタギ食品を連結子会社化したが、これについて小澤社長は「カタギ食品の売上高は30億〜35億円の間。食品ゴマの中では堅実に商売してきたメーカーである。商品に特長があり、有機などを展開し、頑張ってきた会社。できるだけ、自主独立で経営してもらうことを前提に、我々が応援していくということになる。連結の売上高は306億円だったが、これはカタギ食品の1〜3月の売上を反映したもの。これから、かどやグループとカタギ食品が一緒になってがんばっていきたい。カタギ食品はまだ規模が小さいので、コンプライアンスなど整備されていないということもあり、当社がサポートしていくつもりだ。システム統一などの作業にも取りかかっている。原料の農薬問題などの検査体制についても、当社がバックアップしてレベルアップを図り、マーケットでの存在感を高めていきたい」と強調した。
 最後に小澤社長は今期について、原料相場が上昇傾向にあることなどを念頭に置き、「売上高を伸ばすのは当然だが、利益面では前期に比べ少し圧縮されるものと見ている。最大限努力して前期に近づける努力をしたい」と語った。
 佐野専務は、17年度の営業概況について「当初、業務用として発売した600gPETが家庭用で好調に推移したこと、昨年11月に発売した濃口ごま油400gPETも消費者に受け入れられてきていることなどから、ゴマ油の数 は前年と比べ10%増となった。業務用は食品加工メーカーのゴマ油を使った商品の売れ行きが良く、同4%増と期初に考えていたところよりも順調だった。餃子や炒飯のほか、とくに麻婆豆腐が好調で売上アップに寄与した」と説明。今期について、佐野専務は「家庭用については、好調の600gPETを今期から家庭用に入れ、全体で5%増を目指したい」と強調した。
 このほか、原料動向については、中国の需要が堅調に推移していることなどを背景に、相場が上昇傾向にあることを説明。佐野専務は「原料は前期から二割以上上昇してきており、このままの状態が続けば、製品の値上げを考えざるを得ない。原料だけでなく、物流コスト、燃料費、包装資材、人件費と軒並み値上がりしている」と述べ、原料相場の状況次第では、いずれかの段階で値上げに向かう可能性を示唆した。
 同社は8月から、純正ごま油濃口200g発売記念「宝塚歌劇貸切公演ご招待キャンペーン」を展開する。
 昨年11月に発売した「純正ごま油濃口PET400g」の好評を受け、7月から200gを新発売。
 この「純正ごま油濃口200g」の発売を記念して、消費者キャンペーンを展開するもの。宝塚ファン層だけでなく、幅広いユーザー層に対して「純正ごま油濃口」の認知度向上のほか、ブランド好感度および販売促進、さらにゴマ油を使用する機会拡大を目指す。
概要は次のとおり。
対象地区=全国クローズドキャンペーン。
応募期間/締切=2018年8月1日〜12月16日。
応募方法=WEBまたはハガキ。
対象商品=純正ごま油200g、同300gPET、同400gPET、同600gPET、純正ごま油濃口200g、同400gPET、同600gPET、純白ごま油200g、同400gPETの計9品。
景品/当選者数=鑑賞ペア招待券「Aコース」SS席またはS席またはA席・3シリアルコード一口応募。関西は宝塚大劇場(花組)ペア941組・1,882人、関東は東京宝塚劇場(星組)ペア834組・1,668人。「Bコース」B席・1シリアルコード一口応募。関西は宝塚大劇場(花組)ペア236組・472人、関東は東京宝塚劇場(星組)ペア131組・262人。「Wチャンス賞」オリジナルクオカード1,000円分・2,000人。



 ヤシ油の相場動向