ヤシ油の相場動向
   増産予想とパーム核油につれ安
 4月比コプラ生産前年比3割増
   
   ヤシ油相場が下げ足を早めている。マレーシアのパーム油・パーム核油の軟化に追随するほか、今後のフィリピン・コプラの増産が見込まれているため。1〜3月のコプラ生産は前年を下回っているが、4月は前年同月を3割上回る水準に回復している。昨年来の天候に問題はなく、中長期的に見れば順調な今後も生産 が記録される見込み。ロッテルダム相場は5月後半から、パーム核油の下げを追いかけるように、1000ドルを割り込んでいる。
 一昨年のエルニーニョによる減産を背景に、昨年秋口までヤシ油、パーム核油のラウリン相場は高値圏で推移。その後は、生産回復が鮮明となったことで、いずれも右肩下がりの展開が続いている。
 コプラ生産については、1〜3月累計で前年比2割減だったが、4月は前年比プラスに転じており、今年の生産 に関しても「エルニーニョの影響を受ける前の15年当時の単収レベルに戻してくる」(トレーダー筋)と予想されている。
 6月入り後のロッテ相場は7月積みで950ドルまで軟化。今後の相場動向については、コプラ生産に不安はなく、ファンダメンタルズは弱い。さらに、マレーシアのパーム油・パーム核油もこれから増産期を迎えることから、一時的な上昇局面があっても、上値は限定されそう。オレオケミカル需要が堅調で、下支えされるものの、パーム核油の下げが続けば、さらに下押しする可能性は否定できない。
 フィリピンのコプラ生産量は1月が21万1,769トンで前年同月(29万8,741トン)と比べ29%減、2月が15万2,122トンで同(19万3,509トン)比21%減、3月が20万7,466トンで同(21万3,254トン)比3%減、4月が21万8,812トンで同(16万3,369トン)比34%増。1〜4月累計では79万169トンで前年同期(86万8,873トン)比9%減となった。過去5年平均(79万8,026トン)との比較でも1%減。
 一方、ヤシ油の輸出 は1月が8万3,573トンで前年同月(14万2,042トン)比41%減、2月が4万4,300トンで同(7万2,442トン)比39%減、3月が7万8,170トンで同(8万4,355トン)比7%減、4月が8万4,430トンで同(5万7,530トン)比47%増。1〜4月累計では29万4,73トンとなり、前年同期(35万6,369トン)比18%減。過去5年平均(30万3,025トン)との比較でも4%減となっている。
 



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