豪州菜種
 18 /19年生産量309万6千トン予想  
  乾燥と大麦シフトで16%減 
 各州減産、西豪州18%減見込
   18/19年度の豪州菜種生産量は309万6,000トンで、前年度(366万9,000トン)と比べ15・6%減の見通し。豪州農業資源経済科学局(ABARES)が12日発表した。各生産州で全般に乾燥天候となっていることに加え、菜種の作付けから、価格が上昇した大麦の作付けにシフトしたことが減産の要因となった。
 ABARESによる2018/19年度(7月〜翌6月)冬作物の生産予想では、冬作物全体の作付面積は、主要な穀物生産地域で乾燥した天候が続いていることから、2,114万8,000ヘクタールで前年比4・3%減の見込み。小麦の最大の生産地域である西豪州(WA)において、向こう3カ月の天候が良好に推移し、単収の向上が見込まれることなどから、生産量自体は3,767万6,000トンで同0・4%減と、ほぼ前年並みになると見込まれている。
 菜種の生産予想は、ニューサウスウェールズ州(NSW)が作付面積50万ヘクタール(前年65万ヘクタール)で前年比23・1%減、単収(トン/ヘクタール)は1・20トン(同0・95トン)、生産量は60万トン(同61万8,000トン)で同2・9%減。暑く乾燥した天候となり、冬(6〜8月)の降雨量も平均以下の予報が出ている。ビクトリア州(VIC)の作付面積は42万ヘクタール(前年45万ヘクタール)で前年比6・7%減、単収は1・33トン(同1・67トン)、生産量は56万トン(同75万トン)で同25・3%減。秋の降雨は少なかったものの、5月に降雨があり、土壌水分を補充したという。ただ、冬の降雨は平均以下になるとの予報。飼料穀物価格の上昇で、菜種の作付けが減少した模様。南豪州(SW)は作付面積23万8,000ヘクタール(同25万ヘクタール)で前年比4・8%減、単収は1・30トン(同1・28トン)、生産量は31万トン(同32万トン)で同3・1%減。やはり乾燥天候となっており、4月下旬段階ではかなりの地域で乾燥。土壌水分も低下しているという。
 西豪州(WA)の作付面積は130万ヘクタール(同137万6,000ヘクタール)で前年比5・5%減、単収は1・25トン(同1・44トン)、生産量は162万3,000トン(同197万8,000トン)で同17・9%減。乾燥天候に加え、価格が上昇した大麦に作付けがシフトしたとしている。 
 このほか、主要品目別に見ると、小麦は乾燥天候によってWA州やNSW州で作付面積が減少し、総作付面積は1,195万3,000ヘクタールで同2・3%減。一方、今後の天候回復が見込まれ、単収が増加すると予想し、生産量は2,190万1,000トンで同3・1%増の見通し。大麦については、取引価格の上昇に伴い、菜種やヒヨコマメから転換する農家が多く、作付面積は426万4,000ヘクタールで同10・0%増の予想。しかしながら、単収の減少が見込まれることから、生産量は919万6,000トンで同3・0%増の見込み。
 なお、収穫を終えた夏作物については、作付面積は133万4,000ヘクタールで前年比7・0%増、生産量は415万8,000トンで同13・4%増。ただ、NSW州におけるコメの作付面積および生産量の減少に伴い、前回(2018年2月)からは、わずかに下方修正された。品目別作付面積第1位のソルガムについては、作付面積は53万1,000ヘクタールで同44・3%増、生産量は143万9,000トンで同44・8%増。収益性の向上に伴い、前年度に綿実などへ転作した生産者が回帰した。品目別作付面積で第2位の綿実は、作付面積は50万ヘクタールで同10・2%減となったが、灌漑を利用する生産者を中心に単収が増加したことから、生産量は147万7トンで同17・2%増となった。
 


J-オイルミルズ