豆種油斗缶市場
 製油各社価格維持で相場横ばい 
   ミール下がり厳しい採算に
 シカゴ下落もカナダ菜種高値圏
   関東地区の大豆油・菜種油業務用斗缶市場は、5〜6月も中心相場は横ばいで推移。製油各社は、昨年来の価格改定が目標値に届いていないことから、継続して積み残し分の是正に注力。今期に入って「極端な安値は徐々に姿を消しつつある」(流通筋)とされ、4〜6月に関してはミール高もあって、収益状況は改善に向かっているものと見られる。  一方で、7〜9月については、楽観できるコスト環境にない。シカゴ大豆は急落するも、ミールバリューも低下。逆にカナダ菜種は高値圏を維持する中、大豆、菜種ともベーシスは高止まったままで、搾油採算は、見た目ほどの改善には至っていないというのが現実だ。国内要因では「物流費の高騰、資材コストも値上がりしている」(製油筋)ことは確か。家庭用や加工用を含め、7〜9月の油価は到底下げられる内外環境にはなく、製油側では引き続き、「コストに見合った適正な価格構築に取り組む」(同)姿勢を明確にしている。
 昨年10月からの価格改定が当初製油側の計画した値上げ幅には届かず、前期決算は各社とも大幅減益を余儀なくされた。年明け後も是正に努め、ここにきて極端な安値は払拭された模様だが、物流費の高騰等もあって、7〜9月に関しても楽観できる状況にはない。
 ミールバリューの上昇で4〜6月の大豆油の採算は改善されたが、菜種油に関してはカナダの先物相場の高止まりでコストは変わらず厳しい。また、7〜9月の大豆ミールは、ここにきてのシカゴ安が影響し、前回からの上げ幅を縮小している。大豆、菜種ともベーシスの高騰も厳しく、7〜9月のコストは上昇する可能性が強まっている。そこに、物流費の高騰が重くのしかかる展開で、シカゴ大豆が下落局面にあっても、製油側としては7〜9月も油価の維持が必要な状況に何ら変わりない。 昨年来の価格改定が完全に実勢化したわけではなく、製油側の搾油採算が良化したことは事実も、油価とのバランスの中では綱渡り的な状況にあることも確かだ。従って、7〜9月も値下げできる環境にはなく、各社とも価格維持に努める方針を強く示唆している。
 


日本油脂検査協会